2018年は「史上4番目に高温」 今年もエルニーニョで暑い年に

(写真:アフロ)

欧州中期予報センター(ECMWF)が運営するコペルニクス気候変動サービスによると、2018年の地表気温の平均は14.7℃となり、観測史上4番目に高かったことがわかりました。

これは1981年から2010年の平均よりも0.4℃以上高く、2015年から2018年は観測史上最も暑い4年間であったことになります。

一方でカリフォルニア大学バークレー校のハウスファーザー氏らの研究によると、昨年の海水温は観測史上最も高かった可能性があるようです。温室効果ガスによって空気中に溜まった熱は、当初考えられていたよりも速いスピードで海水温を上昇させていると指摘しています。

2018年を振り返る

昨年はどれほど暑かったのか、具体的に振り返ってみましょう。

国内に目を向けると、埼玉県熊谷市で国内最高気温記録である41.1℃を観測、東日本では統計史上最も暑い夏となり、全国の熱中症患者も統計開始以来最多となるなど記録的な猛暑となりました。

一方、韓国でも国内最高気温記録である41.0℃が観測されたり、アルジェリアのウアルグラでアフリカ史上最高記録の可能性がある51.3℃まで気温が上昇しました。さらにカナダのオタワでは体感気温が史上最高の47℃まで上がったほか、イギリスには42年ぶりの熱波が襲い、各地で最高気温の記録が更新されました。

さらに去年はニュージーランドで観測史上最も暑い年となり、南東部で400年来の干ばつとなったオーストラリアでは3番目に暑い年となったのです。

加えて海水温が高かったために、太平洋、インド洋、大西洋すべての海域で例年を上回る規模の台風(サイクロン、ハリケーン含む)が発生する異例の年となりました。

過去4年間の暑さ

地球全体では2015年から連続して記録的な高温が続いています。

世界気象機関によると、これまで最も暑かったのは2016年で、2015年と2017年がそれに続きました。2016年と2015年はともに強いエルニーニョが発生していましたが、2017年はそれが発生していなかったにもかかわらず高温となり、地球温暖化の脅威が目に見える形となりました。

エルニーニョとは太平洋赤道付近の海水温が上昇する現象で、地球全体の温度を押し上げる傾向があります。

2019年の予想

それでは2019年はどうなるでしょう。

気象庁は10日、現在発生しているエルニーニョ現象が今春まで続く可能性が高いと発表しましたが、この影響で今年も記録的な高温となるおそれが指摘されています。

イギリス気象局によると、エルニーニョの影響も手伝って、2019年の地球平均気温は産業革命前に比べ1.1℃上昇し、1.15℃高かった2016年に近づいて、観測史上最も暑い年の一つとなることが予想されるようです。今年も地球の高温傾向は収まりそうにありません。