2018年のボジョレーは伝説の味 生みの親は記録的高温

イメージ(写真:アフロ)

11月は何かと世界のイベントごとが多い月です。第1火曜日はアメリカ大統領選挙の日、第4木曜日はサンクスギビング(感謝祭)、そして第3木曜日はボジョレーヌーボーの解禁日です。

いよいよ明日に迫った解禁日ですが、一体今年の新酒のお味はどうなのでしょうか。

2018年は伝説の年に

インターボジョレーによると2018年のワインは「2017年、2015年、2009年と並んで歴史に刻まれるほどの出来」とのことです。

さらにボジョレーぶどう栽培・醸造研究所のベルトラン・シャトレ氏によれば、「ビロードのように滑らかな口当たり、丸みがあってシルクのようでありながら、凝縮さと濃厚さを合わせ持ち、タンニンはかすかでエレガントである」とのことで、非常に良い評価が出ているようです。

2018年は豊作の年

嬉しいことに、今年のフランスのワインは品質のみならず、生産量も記録的に良いようです。去年は度重なる雹害や霜害によってブドウの収穫量が1945年以来最悪の水準まで下がりましたが、今年は打って変わって当たり年となりました。

フォーブスによると、今年のフランスのワイン生産量は、昨年よりも約25パーセント増の4,610万ヘクトリットルに達する見込みとのことです。去年と今年の生産量の差は930万ヘクトリットルで、これはオリンピックプール372杯分にも相当します。

背景に記録的高温

こうした豊作の裏には何があったのでしょうか。

それは今夏の記録的な高温と晴天があります。イギリスでは42年ぶりの大熱波となったほか、フランスでは史上2番目に暑い夏となりました。

例えば下のグラフはフランス・ボルドーの5月から10月にかけての日最高気温の推移です。特に7月と8月の高温が顕著で、全体的にも7割の日で平年を上回る暖かさとなったことがわかります。こうした記録的な高温や晴天により、ぶどうの成熟が進み、収穫も早い時期から始まったのです。

気象庁のデータをもとに筆者作成
気象庁のデータをもとに筆者作成

今年のボジョレーは、歴史に刻まれるほどの出来。2018年の恵まれた天候と生産者の方の努力に感謝して、至極のワインをいただきたいと思います。