1分間で東京ドーム2個分が焼失 カリフォルニア州で大規模な山火事発生

カリフォルニア州パラダイスの火事 (8日)(写真:ロイター/アフロ)

なんとも皮肉なことに、現在カリフォルニア州「パラダイス」周辺では「キャンプ・ファイア」と名のついた山火事が発生し、数万人の住民が避難を余儀なくされています。すでに80平方キロメートルが焼失し、州は非常事態宣言を発令しています。

キャンプ・ファイアの詳細

現地時間8日(木)朝、カリフォルニア州北部パラダイス周辺で山火事が発生しました。火は乾いた強風の影響で一気に広がっており、同日夜8時時点で80平方キロメートル(東京ドーム1,700個分)が焼け、沈下率は0%ということです。平均すると、1分間で東京ドーム2個分の面積が焼けていることになります。

州は非常事態宣言を発令し、住民に避難を呼びかけています。映像からはオレンジ色の炎が黒々とした煙を上げている様子が見て取れます。

カリフォルニア州では今後も晴れて乾燥した天気が続く見込みで、火の拡大が懸念されます。

未曾有の山火事が続出するカリフォルニア州

少雨で温暖であるカリフォルニアは、全米一住みやすい気候を持つ州として知られている一方で、全米で最も山火事の多い州でもあります。

特にこの2年間は記録的な山火事が相次ぎ、去年は州史上最大の山火事と言われた「トーマス・ファイアー」が発生しました。さらに今年はその規模を上回る「メンドシーノ・ファイアー」が発生し、1,800平方キロメートルが焼け、新たな記録となりました。

今年はこれまで(11月4日までのデータ)に州全体で2,500平方キロメートルが焼失、これは去年の2倍、また過去5年間の平均の2.5倍以上に相当します。

Cal Fireのデータを元に筆者作成
Cal Fireのデータを元に筆者作成

温暖化の影響

悪化を続ける山火事事情の背景には、温暖化による気温上昇が指摘されています。ある研究では、カリフォルニア州の山火事は2100年までに7割以上増加するとしているのです。

また同州では2050年までに熱波による死者数が2~3倍に増加、さらに海面上昇によって2100年までに最大7割の南部の海岸線が浸食被害を受ける可能性も危惧されています。

クリーンエネルギーに焦点

こうした危機感から、州では以前からクリーンエネルギーが注目されており、全米の電気自動車の利用者の半数はカリフォルニア州の人々で占められているほどです。

州政府もクリーンエネルギーの導入に積極的な姿勢を見せていて、今年9月には2045年までに州の電力の100%を二酸化炭素を発生させない形で発電するとした法案に署名をしています。