「ハリケーン・フローレンス」64年ぶりの勢力でアメリカ南東部上陸か

米東海岸に接近しているハリケーン・フローレンス(提供:NASA/ロイター/アフロ)

ハリケーン・フローレンスが接近しているアメリカ東部では非常事態宣言が出され、警戒態勢が敷かれています。

現地時間14日(金)にノースカロライナ州に64年ぶりの勢力で上陸する見込みで、125万人以上に避難命令が出されています。

フローレンスの現況・予想進路

フローレンスの予想進路図 (画像元:National Hurricane Center)
フローレンスの予想進路図 (画像元:National Hurricane Center)

12日(水)フローレンスの中心気圧は946hPa、最大風速(1分平均)は61メートルで、ハリケーンの階級で上から2番目に強い「カテゴリー4」の勢力です。アメリカ南東部沖の海水温はおよそ30℃と高い状態で、今後もさらに強まるおそれがあります。

フローレンスは「カテゴリー4」の勢力で、現地時間14日(金)にノースカロライナ州周辺に上陸する見込みです。もし予想通り、この勢力でノースカロライナ州に上陸すれば、1954年のヘーゼル以降初めてのこととなります。なお死者1,800名という全米史上最悪の被害を出したハリケーン・カトリーナの上陸時の勢力は「カテゴリー3」で、フローレンスよりも1ランク弱い勢力でした。

フローレンスは上陸後停滞することが予想され、週末にかけて嵐が長引くおそれがあります。このため予想される雨量は最大で1,000ミリと、生命に危険を及ぼすような記録的な大雨となることが懸念されます。

原発施設にも影響か

海岸に近い学校ではすでに休校措置が取られている他、サウスカロライナ州にあるボーイングやボルボといった航空機や自動車工場も操業を停止しているようです。

またロイターによると、フローレンスの進路に当たる3州には16の原子力発電所があり、そのいくつかはあらかじめ運転を停止する可能性があるとのことです。このため数週間にわたり大規模な停電が起きるおそれがあります。

(↑ノースカロライナ州では避難をする人々の車で大渋滞が起きている)

記録的なハリケーン続出

このところアメリカは、連続して記録的なハリケーンに襲われています。

去年8月にはハリケーン・ハービーがテキサス州に上陸し、1,540ミリの大雨を降らせました。これはハリケーンによる雨量としては全米史上最大の記録です。

さらに翌月にはハリケーン・マリアがアメリカ自治領であるプエルトリコを直撃し、およそ3,000人が亡くなりました。これはハリケーンによる死者数としては全米史上最悪の記録です。

米気象局の予報官は「フローレンスは、アメリカ東部の人々にとって一生に一度経験するかどうかのハリケーンになり、想像できないほどの被害がでる可能性がある」と言っています。フローレンスもまた、アメリカ史上に残る記録的なハリケーンとなる可能性があります。

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