「巨大竜巻をバックに、芝刈りにはげむ男性」の写真が話題に

(ペイレスイメージズ/アフロ)

土埃を巻き上げ、荒れ狂う竜巻を背に、一人の男性がせっせと芝刈りに励んでいる―。

先週金曜日(2日)に投稿されてからというものの、この写真は瞬く間に話題となり、CNN、NBC、BBCなどといった名だたる海外メディアでも大きく取り上げられています。

この男性によると、週末は子供のスポーツ行事でいろいろとやることが多く、芝刈りをすぐに終わらせる必要があったようです。そのため娘が家に入るよう説得しても「注意している」と言うだけで、淡々と作業を進めました。

そしてそれを見ていた奥さんが、その様子を遠く離れた両親に見せるために「私の力強い旦那はそよ風に髪を吹かれながら、芝刈りをしている」とコメントを付け、写真を投稿したのでした。

幸いなことにその後竜巻は去ってゆき、彼は綺麗に芝が刈れたと満足していたようですが、言うまでもなく、こうした行為は非常に危険です。

実際のところ竜巻は写真で見るよりも遠くに存在していたようなのですが、竜巻の時速は平均でも50キロ、史上最速竜巻は120キロ(アメリカの大竜巻の記録)ですので、あっという間に直撃を受ける可能性もあったわけです。

竜巻からの身の守り方

竜巻の月別発生数(気象庁)
竜巻の月別発生数(気象庁)

日本では、竜巻は台風に付随して発生することも多いので、夏から秋にかけての季節に多く発生します。竜巻に遭遇する確率はそう高くはありませんが、それでも遭遇すれば被害は甚大です。

竜巻による負傷の最大の原因は、飛来物や割れたガラスによるものです。室内にいる時に竜巻が近付いてきた場合は、こうしたリスクを減らすために、窓を閉じる、カーテンを引く、雨戸を閉じるなどし、さらに小さく身を丸め、腕で頭を抱えて頭部を守るのが賢明です。

より安全なのは、吹き飛ばされるリスクが低い一階で、かつ窓がない部屋に逃げることです。実際アメリカでは、竜巻の直撃にあいながらも、窓のない部屋でぐっすり寝ていたら、怪我ひとつ負わなかった人もいるようです。

芝刈りに熱中して避難行動をとらない人はなかなかいないとは思いますが、近年は、動画や写真撮影を優先して避難が遅れてしまうケースが増えてきているように思います。

適切な避難行動をとれるか否かによって、生死が左右されることもあるので、普段から身を守る術を身につけておきたいものです。