NHK WORLD気象アンカー。南米アルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれ、横浜で育つ。2011年より現職。英語で世界の天気を伝える気象予報士。日本気象学会、日本気象予報士会、日本航空機操縦士協会・航空気象委員会会員。著書に「竜巻のふしぎ」「天気のしくみ」(共著/共立出版)がある。『世界』(岩波書店)にて「いま、この惑星で起きていること」を連載中。
記事一覧
- ローマで40度超、過去最高タイ記録 70年来の干ばつと熱波のイタリア
27日(火)ローマでは40.7度と観測史上最高気温タイとなり、フィレンツェでも気温が40度台まで上がったもようです。その他ナポリでは37.5度と、この時期の気温を10度も上回りました。
- Japan Sees Unprecedented Early Start to Summer
With the shortest rainy season on record, Tokyo is dealing with the unprecedented June heat.
- 世界一雨の多いチェラプンジで大豪雨、24時間1メートル
16日から17日にかけて、チェラプンジで6月としては記録的な量の雨が降りました。24時間に降った雨の量は972ミリで、これは122年続く観測史上3番目に多い雨量でした。
- 山火事?戦争?いえ、〇〇です。世界の空が赤くなるワケ
夕暮れの赤空は、心をときめかせるものがありますが、さすがに赤すぎるとゾッとします。7日、中国の空が血のような赤色に染まりましたが、イラクでも同じような現象が起きていました。理由は何だったのでしょう。
- "1200年で最悪"の干ばつ続く米西部 干上がる湖から遺体発見
干ばつが暴いた殺人、とでもいいましょうか。干上がったアメリカの湖から、樽に入った遺体が発見されました。アメリカ西部ではここ1200年で最悪とされる大干ばつ、いわゆる「メガドラウト」が発生しています。
- インドとパキスタンに早すぎる強烈熱波、小麦不足に拍車も
インドとパキスタンに早すぎる熱波が到来しました。パキスタンのジャコババードでは2日連続で49度の高温が記録され、「パンかご」と称されるインド北部の穀倉地帯では小麦に被害が広がっています。
- 仏ワイン農園でろうそくの灯、理由は極端な寒の戻り
辛口の白ワインの代名詞、シャブリワインの今年の出来に暗雲が立ち込めています。4月に入ってからの寒の戻りで霜が降り、被害が出ているようです。フランスは昨年も霜害で記録的な不作の年となったばかりでした。
- 南極で"完全に前代未聞"の高温、いつもより約40度高く
専門家が仰天するほど、すさまじい高温が南極で記録されました。18日(金)東部の観測所では、例年のこの時期の気温を40度(摂氏)近くも上回る高温となったのです。
- オーストラリア「雨爆弾」で歴史的な大洪水 ネズミはヘビで九死に一生
オーストラリア東部では24日(木)から大雨が降り続き、洪水が起きています。そんな中、ヘビにしがみついて難を乗り越える生き物たちの写真が話題を呼んでいるようです。
- 風の嵐「ユニス」英国直撃 警戒されたスティング・ジェットとは
18日イギリスでは、交通機関や学校がおおむね休みとなりました。広く国民に”ステイホーム”も呼びかけられた理由は、低気圧「ユニス」の仕業です。ある危険な現象が発生するかもしれないとも警戒されていました。
- 東京ー山口と同距離進んだ「メガフラッシュ」世界記録に認定
世界気象機関(WMO)は1日(火)に、度肝を抜く2つの世界記録を発表しています。1つは世界でもっとも長い距離進んだ雷光、2つ目はもっとも長い時間光り続けた稲妻です。
- "9,400キロ"離れたアラスカでも爆発音 トンガ火山噴火の世界への影響
トンガで起きた火山噴火の爆発音が、9,400キロも離れたアラスカやカナダ北部にも届いていたようです。凄まじい爆発力で、珍しい火山津波を発生させましたが、各国への影響はどうだったのでしょうか。
- オーストラリアで50.7度、国内および南半球の史上最高タイ
南半球で高温記録が更新されました。13日(木)午後2時26分、西オーストラリア州オンズロー(Onslow)で、気温が50.7度まで上がり、1960年に観測された国内最高気温記録に並びました。
- 2021年の海水温、再び最高記録を更新 海の温暖化は何を引き起こすのか
11日(火)に発表された論文によれば、2021年の世界の海水温は観測史上もっとも高温だったことが分かりました。恐ろしいことに、ここ3年間、毎年1位の記録を大きく塗り替えています。
- あのアメリカの竜巻は、結局何キロ移動したのか?
「いやはや、先日起きた竜巻は本当に観測史上最長の距離を移動したのだろうか?」と、頭を傾げている方々へ。アメリカ気象局が、ついにその答えを発表してくれました。
- 今度は風の全米記録を更新、ミネソタ州は史上初の12月竜巻
史上最大級の竜巻被害に見舞われたばかりのアメリカを、15日再び別の低気圧が襲いました。記録的な暴風が吹き荒れ、砂あらし、吹雪、山火事など、大変な事態が起きています。
- スーパータイフーン22号、12月のフィリピン上陸台風としては統計史上"最強"
台風22号(国際名ライ)が、16日(木)フィリピン南部に上陸しました。22号は上陸直前に急速に強まり、12月にフィリピンを直撃した台風としては1951年以来最強の勢力である可能性があります。
- 100ドルの研究がきっかけで、竜巻の「Fスケール」を考案した日本人の話
戦後まもなくアメリカにわたって、竜巻研究に多大な貢献をした福岡出身の日本人がいます。藤田哲也博士です。博士の人生を紹介し、世界初の竜巻の指標「Fスケール」についてまとめます。
- 季節外れの竜巻アウトブレーク、全米史上初の「4州竜巻」発生か
12月としてはアメリカ史上最悪の竜巻被害が起きてしまいました。またケンタッキー州を襲った竜巻は、約400キロ移動して全米記録となる可能性も出ています。一体何が原因で記録的な竜巻が発生したのでしょうか。
- 常夏ハワイに「暴風雪警報」、ホノルルは干天の慈雨
ハワイに「ブリザード警報」、いわゆる「暴風雪警報」が発令されています。一方、干天のホノルルでは、恵みの雨が降るもようです。
- 最強クラス"カテゴリー5"の「大気の川」がカナダで大暴れ
今夏、記録的高温と山火事に見舞われたカナダ西部ですが、今度は大雨が降り災害が発生しています。その原因はカテゴリー5ともいわれる最強クラスの「大気の川」という現象にありました。
- エジプト「サソリ」の大量出没で死傷者多数 原因は大雨
エジプト南部に大量のサソリが出没し、3人が死亡、およそ500人が病院に搬送されたもようです。その原因は、異常な大雨にありました。
- オーストラリアで"16センチ大"のひょう、国内記録更新
19日(火)、オーストラリア東部で国内の観測史上最大となる直径16センチの巨大なひょうが降りました。しかし世界記録にはまだまだ程遠かったようです。
- 南極が「観測史上もっとも寒い冬」を記録 平均気温はマイナス61度
今年北半球は、140年前の統計開始以来、史上2番目タイの暑い夏(6月~8月)を経験しました。しかしその一方で、南極では記録的な低温が襲っていました。
- イタリア「水爆弾」で半日に半年分の雨、ヨーロッパの観測史上最大
イタリアの北西部ジェノヴァ県ロッシリオーネという小さな町に、12時間で742ミリの雨が降りました。これは12時間雨量としては、欧州の観測史上最大です。