智弁学園が大阪桐蔭に快勝し、近畿王者に!  近畿のセンバツ出場校は?

智弁学園が中軸のアーチなど長打力で大阪桐蔭を圧倒。近畿の頂点に立った(筆者撮影)

 近畿大会は、智弁学園(奈良=タイトル写真は10月18日撮影)と大阪桐蔭の決勝に。組み合わせが決まった段階で、最有力とみられていた両雄が勝ち上がってきた。試合は、立ち上がりから智弁打線が得点を重ねる理想的な試合運びで優位に立ち、エース・西村王雅(2年)が完投して7-3で快勝。9年ぶり2回目の優勝を飾った。

智弁が大阪桐蔭投手陣を攻略

 智弁は初回に大阪桐蔭先発の松浦慶斗(2年)を攻め、今大会好調の5番・三垣飛馬(2年)が2点適時打を放つ。

智弁の4番・山下主将は今大会2アーチ。前川がマークされるため、好機で回ってくることが多い。小坂監督は、「3、4番が打てば強い」と信頼を寄せる(10月24日、筆者撮影)
智弁の4番・山下主将は今大会2アーチ。前川がマークされるため、好機で回ってくることが多い。小坂監督は、「3、4番が打てば強い」と信頼を寄せる(10月24日、筆者撮影)

 さらに3回には4番・山下陽輔(2年=主将)に今大会2本目のアーチが飛び出して、主導権を握った。大阪桐蔭打線も3回に2死から3番・宮下隼輔(2年)の適時打で反撃を開始。4回には5番・前田健伸(2年)が、西村の内角高めにうまく腕をたたんで引っ張り、1点差に迫った。両校とも中軸が打ち合うスリリングな展開だ。5回に三垣の適時打で突き放した智弁は、6回から代わった大阪桐蔭2番手の関戸康介(2年)も攻め、1点を追加。そして、3番・前川右京(2年)に待望の今大会初アーチが飛び出す。豪快にすくい上げた打球は大きな放物線を描いて右翼後方に消えた。

智弁、予選1位校に4連勝

 「やはり前川のホームランが大きかった」と智弁の小坂将商監督(43)も絶賛の一撃で大阪桐蔭は完全に意気消沈。9回には、3番手の竹中勇登(2年)からまたも山下がダメ押し適時打で、大阪桐蔭の誇る3投手、すべてから得点した。これで智弁は、近畿大会の初戦から、4試合連続で予選1位校を倒す快進撃。投打のバランスが良く、来春センバツでも上位進出が期待できる。

大阪桐蔭は個々の能力随一

 大阪桐蔭は松浦が序盤に失点し、後手に回ったのが敗因。この日の西村はかなり制球も良く、昨日までのような連打は難しかった。交代した投手も含め、立ち上がりに失点したのが痛い。それだけ智弁の打線が上回っていたということか。選手個々の能力は全国でもトップレベルで、冬の練習を乗り越えてチームに一体感が出てくれば、センバツでも優勝候補に挙がってくるだろう。

4強+神戸国際大付まで有力

 さて、これで近畿大会が終わり、焦点は近畿のセンバツ出場校になる。決勝を戦った両校に加え、好投手を擁する市和歌山と、1年生の活躍が目立った甲子園未経験の京都国際までの4校は確実だ。5番手には、8強止まりの中から、京都国際に1点差まで迫った神戸国際大付(兵庫)を推したい。敗れた試合で登板のなかったエース・阪上翔也(2年)の三振奪取率は高く、洗練された堅実な試合運びが目を引く。そして残る1枠は大変に難しい。

初戦敗退の滋賀学園含め4校で1枠争う

 8強で敗れた3校の戦力を比較すると、やはり好投手・達孝太(2年)の天理(奈良)が一番手。奈良大会では、近畿王者の智弁を破っている。ただ、大阪桐蔭の猛打を止められずコールド負けしたのが痛い。連戦で達が消耗していたことを考慮してもらえるか。智弁和歌山も戦力的に見劣りしないが、市和歌山に公式戦で3連敗したのが響かないか。龍谷大平安(京都)は、軸になる投手が不在で、コールドこそ避けられたが、内容的には智弁に完敗だった。智弁の優勝によって、延長まで追い詰め、逆転サヨナラで屈した滋賀学園に浮上の可能性が出てきた。わずか6枠に初戦敗退校が入るのは異例だが、予選1位校で抽選運に恵まれなかったという見方はできる。最後の1枠争いはかなりの難航が予想される。