九州で記録的大雨 8日(水)にかけ大雨のおそれ

4日(土)午後3時までの24時間積算雨量 提供:ウェザーマップ

 7月4日(土)朝にかけて、九州では記録的な大雨となった地域があります。4日(土)午後5時現在、大雨の峠は越えていますが、引き続き土砂災害や川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。また、8日(水)にかけて再び大雨となるおそれがあります。

線状降水帯が発生 熊本県南部中心に記録的な大雨に

 梅雨前線や低気圧に向かって温かく湿った空気が流れ込み、熊本県・鹿児島県付近には雨雲が次々と線状に発生・発達する「線状降水帯」が形成されたと見られます。熊本県では4日午前3時半~9時前にかけて、記録的短時間大雨情報が相次いで発表され、天草・芦北地方、球磨地方、宇城八代周辺では1時間に110ミリを超える猛烈な雨が降ったと見られています。

 降り始めから4日午後3時までの雨量は熊本県水俣で500ミリを超えたほか、熊本県湯前町横谷で497ミリを観測するなど、熊本県南部を中心に記録的な大雨となりました。各地で土砂災害が発生し、熊本県の球磨川では上流から下流のほぼ全域で氾濫が発生しています。

雨が止んだ後も川の氾濫や土砂災害に警戒を

4日(土)午後3時の土壌雨量指数 提供:ウェザーマップ
4日(土)午後3時の土壌雨量指数 提供:ウェザーマップ

 川の氾濫や土砂災害は、雨が止んだ後に起るおそれもあります。上流で増水した川の水が下流に達するまでには時間差があり、去年の台風19号の際も、雨が止んだ後被害が発生した事例がありました。また、土の中の水分量を示す土壌雨量指数は、現在も高い状態が続いています。少しの雨でも土砂災害の発生するおそれがありますから、危ない場所には絶対に近づかず、警戒を続けるようにしてください。

8日(水)頃にかけて前線が活発化 再び大雨となるおそれ

雨雲の予想 提供:ウェザーマップ
雨雲の予想 提供:ウェザーマップ

 九州南部まで南下している梅雨前線は週明けにかけて再び北上し、九州北部に停滞する見込みです。5日(日)は九州南部を中心に雨脚が強まり、鹿児島県では局地的に1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るでしょう。鹿児島県では5日(日)夕方までに最大で200ミリの大雨が予想されています。

 また、週明け以降は九州北部で雨が強まる可能性が高く、記録的な大雨となった熊本県でも6日(月)夕方までに、さらに150~250ミリの雨が降る見通しです。また、4日(土)は小康状態となった福岡県や長崎県、佐賀県でも、6日(月)~8日(水)にかけて警報級の大雨となる可能性が出ています。

 梅雨末期は大雨による豪雨災害が起りやすい時季です。おととしの西日本豪雨や3年前の九州北部豪雨、平成24年の九州北部豪雨、いずれも今の時季に発生しています。引き続き最新の気象情報をこまめに確認し、大雨による災害に備えるようにしてください。