ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』に見る性的マイノリティーとの”共生”の希望

NHK『腐女子、うっかりゲイに告る。」第7回 番組ホームページから

ドラマを見て涙が止まらないということはたまにある。

 たまにはあるけれどだいたいはここで「泣き」の場面というのがおおよそ察しがつくものだ。ところが物語の急な展開に「あれあれ?」と思って見ているうちに涙が止まらなくなってしまい「なんで?」と自問するというかつてない経験をした。

 他の視聴者たちも同じだったらしい。

泣きました。

なんでしょう、泣いてしまいました。

表情と言葉による感情の表現、丁寧に繊細に、

とても良いドラマです。

ありがとう。

(NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』番組ホームページの感想掲示板より

https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/fujoshi/html_fujoshi_bbs.html)

NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』第7回 番組ホームページから
NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』第7回 番組ホームページから

 このドラマは高校に通う「三浦さん」という女子が「ボーイズ・ラブ」の物語を愛する”腐女子”と呼ばれるオタクなのを隠して生活するうちに、偶然、腐女子であることを目撃されてしまった同級生の男子「安藤くん」を好きになるという物語だ。

 ところが好きになった「安藤くん」は、実はゲイで「三浦さん」と付き合ってセックスしそうになる場面を迎えても勃起しない。そのうち「三浦さん」は「安藤くん」が年上の妻子ある男性とキスしている場面を目撃して、深く傷ついてしまう。

 「安藤くん」は同級生の男子からゲイであることをアウティング(暴露)されて孤立する。男子から「気持ち悪い」と言われて追い詰められて教室外のバルコニーから飛び降り自殺を試みる。

 幸いケガで済んで、入院生活の後で久しぶりに登校したのが終業式の日。

「三浦さん」は絵画展で入賞したことで壇上でスピーチする機会を得て、彼女は「腐女子」であることやゲイの同級生を好きになったこと、セックスしようとしてもできなかったことを壇上で全校生徒の前で「カミングアウト」する。

 教師が「三浦さん」を取り押さえて発言をやめさせようとするが、「安藤くん」の自殺未遂で同性愛について話し合ってきたクラスメイトが体を張って阻止するのだ。

 この時の「三浦さん」の涙ながらに「カミングアウトする」場面を藤野涼子が熱演している。

 猪突猛進の「三浦さん」。この語りの場面が瞳がまっすぐで「号泣もの」なのだ。

人が人を好きになるってどういうことなのか。

 その意味を視聴者に突きつけてくる。

ドラマの感動は同性愛者など性的マイノリティーの人たちの間でも静かに広がっている。

現在の兄は大切な同性のパートナーと暮らして居ます。幸せそうです!このドラマも毎週欠かさず見てます。自分と重なり過ぎてビックリした!と言ってました。皆違って皆良い!人間は十人十色だから違って良いんです!いよいよ、最終回なので、最後まで純くんと三浦さんを見届けます!?

(NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』番組ホームページの感想掲示板より

https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/fujoshi/html_fujoshi_bbs.html)

このドラマをきっかけで、自分がカミングアウトしても大丈夫、信じてくれると思っていた友達に、自分のセクシャリティを墓まで持って行こうと決めていた自分ですが、友達にカミングアウトしました。女友達ですが、今更なに?笑 と笑われてしまいました。そんなのどうでもいい、一人の人間として友達なんだからそんなの関係ない、と言ってくださいました。ありがたいし、嬉しかった。

(NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』番組ホームページの感想掲示板より

https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/fujoshi/html_fujoshi_bbs.html)

NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』第7回 番組ホームページから
NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』第7回 番組ホームページから

性的マイノリティーに限らず、人が人を好きになる、そのことは素晴らしいのだと、このドラマは教えてくれる。

まさに人間賛歌だ。

 いろいろなドラマが放送されるなかで筆者にとってはこの春のナンバー1ドラマといっていい。

 たまたま読売テレビの報道番組での「性的マイノリティー」をめぐる不適切な取材・放送が同じ時期に重なってしまったが、テレビでも人を差別したり憎悪を煽ったりするのでなく、人間の素晴らしさを伝える番組をつくることは可能なのだ。

 そのことは視聴者からの熱い声を見ればおわかりだと思う。

人を好きになるのに、年齢も、性別も関係ない!

人間が好きなんだ。実は私も昔から、そうだったと思います。

本気で女の人も好きになったり。

一回り以上年上だったり。

年下これは架空の世界で。

二度リピして、また涙しています…

来週はもう最終回。

ああ観たいけど、終わってほしくない…

春ドラマ1番の作品に出会えて、ホント良かったです。

(NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』番組ホームページの感想掲示板より

https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/fujoshi/html_fujoshi_bbs.html)

三浦さんの猪突猛進で純にぶつかっていく様子にそんなことしていいの?って感じていますが、そんな三浦さんに純も好意を持っている。あの歳頃の男女の恋愛って、理屈じゃないんですね。好きと思う気持ちには嘘はないんだし。三浦さんと純がどう歩んでいくのか、最終回楽しみです。

(NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』番組ホームページの感想掲示板より

https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/fujoshi/html_fujoshi_bbs.html)

NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』第7回 番組ホームページから
NHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』第7回 番組ホームページから