ネット通販の”詐欺拡大”で思う「そのポチ、大丈夫?」

最近、以下のニュースに目が釘付けになった。

今年1月に私自身も同じような経験をしていたからだ。

ネット通販トラブル増加 注文した商品届かず(J-cast ニュース 6月3日)

国民生活センターに寄せられるインターネット通販のトラブルに関する相談が増えている。2009年度に13万1635件だった相談件数が13年度には20万283件に達した。 同センターウェブサイトには最近の事例として、ネット通販で購入したブランドバッグやスニーカー、ムートンブーツが届かず連絡も取れない、といった相談内容が掲載されている。

出典:j-cast ニュース 6月3日

どうも私だけじゃないらしい。私の被害は「氷山の一角」だったのだ。

私の個人的な被害については以下のサイトで詳しく書いている。

【ルポ・ネット通販詐欺】「パタゴニア激安店」にご用心! 大学教授も信じた”ダマし”のテクニック(1)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20140223-00031672/

【ルポ・ネット通販詐欺】「パタゴニア激安店」にご用心! 大学教授も信じた”ダマし”のテクニック(2)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20140224-00032915/

読み返してもつくづく自分が馬鹿だったと思う。

この種の詐欺に遭ってしまうと、自分のアホら加減に自己嫌悪に陥ってしまう。

「もっとこうしておけば・・・」「今にして思えばここが怪しかった・・・」などの反省点ばかり思い起こされる。

朝日新聞がかなり詳しく書いている。

「ネット通販、届かない」 昨年度の相談、前年比3倍(朝日新聞 6月3日)

 インターネットで注文した商品が届かない、というトラブルが急増している。国民生活センターに寄せられる相談件数は昨年度、前年度の3倍になった。背景には、詐欺的な悪質サイト増加のほか、注文が短期間に特定の業者に集中しやすいネット通販特有の傾向もあるようだ。  ネット通販で注文した商品が届かない「未着」に関する相談は、同センターによると2013年度に1万5364件と、12年度(5262件)の約3倍、統計がある09年度(2056件)の7・5倍に増えた。今年度も5月30日までに1823件が寄せられた。  「未着」とは指定日に届かなかったり、商品自体が届かなかったりすることで、詐欺被害とみられる相談のほか、誕生日や母の日など指定した日に届かないという相談も増えているという。同センターの担当者は悪質サイトの増加に加え「到着日指定や送料無料など、ネット通販に対する消費者の期待値が高くなったことも要因ではないか」と言う。  日本通信販売協会(東京)に寄せられた悪質サイトの相談は13年度に3829件と、12年度(1036件)の3・7倍。「未着」が約9割を占める。同協会の八代修一・消費者相談室長は「実在の企業やネットショップをまねた偽サイトが増えている」。

出典:朝日新聞デジタル

朝日新聞の記者は「詐欺的な悪質サイト増加のほか、注文が短期間に特定の業者に集中しやすいネット通販特有の傾向もあるようだ」と分析している。

私は今年1月、自らのネット通販の詐欺事件で、用心していてもついダマされてしまう被害者の心理をについて考えてきた。

そこで前回の記事に書かなかったことがある。

それはついダマされてしまう「被害者の心理」についてだ。

一般的にネット通販の醍醐味は「少しでも安い商品を見つけた時の快感」にあると思う。

特定の商品を購入するつもりで探していて、価格ドットコムなどの価格ランキングサイトを探してみる。だがネット上には時に価格ドットコムよりももっと安く販売しているケースもある。

一例を挙げるなら、家電製品だと「NTT-X store」のセールがずっと安いこともある。

そのため「より安い商品」を探すことは、デパートなどのセールで「掘り出しもの」を探し出すような、一種のハンティングのようなワクワク感がある。

そういう掘り出し物を「ポチ」する時には快感がある。

白状すれば、自分もちょっとその快感にハマってしまって、「これは偽サイトかどうか」と疑う気持ちが弱くなっていた。

むしろ、ネットサーフィンしながら、こんなに安く販売しているサイトを見つけた快感に浸ってしまっていたのだ。

いいトシをしてお恥ずかしい。その点は自分でも非を認めるしかない。

だがそんな話をわざわざ披露するのは、そんな一種の「射幸心」(バクチなどで幸運を求める心理)で自ら墓穴を掘ってしまった人間のアホさを他の人は避けていただきたいからだ。

ネット詐欺の業者の、「値段のつけ方」はなかなか絶妙だ。

47、250円の商品が16、070円、84、000円が25、200円。

市販価格よりはありえないほど安いが、「平行輸入」で仕入れた、と言われると、なるほど「さもありそうな価格」ではないか。

これにダマされてしまった。

私がダマされてしまったのは今年の正月だが、実は昨年の年末に向けて、NHKが注意を呼びかける番組を放送していたことも分かった。

被害急増“ネット通販詐欺”(NHK首都圏ネットワーク12月26日放送

(1)格安で一流ブランド品を販売するサイト。昔から多い手口です。 この1年で増えているのが、 (2)洗剤やシャンプーなどを販売する詐欺サイト。 安い日用品を扱うことで、多くの利用者を巻き込んでいるのです。 さらに、かつては偽物や粗悪品が送りつけられてきましたが、最近は商品を送ってきません。しかも、先払いでの口座振り込みを要求します。 90%以上で、同じ手口が使われています。 担当者は、「いまは商品を送ってこないのでふり込め詐欺の形態が変化したものととらえている。口座に振り込んだ場合、消費者がお金を取り戻すことは非常に難しい」と話しています。 なぜだまされてしまうのか。被害にあった女性から手口について聞きました。 頻繁にインターネットショッピングを利用する女性は、ことし10月、ブランド物の財布を買おうと様々なサイトを見比べていました。 目にとまったのは、ほかと比べ圧倒的な価格の安さをうたうサイトでした。 女性は「価格が魅力だった」と詐欺サイトを選んだ理由を話しています。 支払い方法もたくみに誘導されました。 サイトには、支払い方法を選べると書かれていたので、女性は最初、クレジットカードで代金を支払うつもりでした。 しかし注文の翌日、業者から女性に1通のメールが届きました。 急遽、銀行振り込みでしか対応できなくなったと、丁寧な言葉遣いで書かれていたのです。 業者を信用した女性は指定された口座に代金を振り込みました。 しかし3週間たっても商品が届かず、消費者センターに相談しましたが支払ったお金は戻ってきませんでした。 (女性)「何もしないでお金だけを取る人がいるのが悔しい。自分が情けないという思いもあるが、そういう人がいるというのが悔しい」。 (中略)  さらに取材を続けると、商品だけでなく大手企業のロゴマークまで無断でコピーした別のサイトまで見つかりました。ブランドの信用力を悪用し、消費者をだましているのです。 巧妙に作られた詐欺サイトから身を守るためにはどのようにすれば良いのでしょうか? まず気をつけるべきことは代金の支払い方法です。詐欺サイトでは、不正に取得した銀行口座など業者の特定につながりにくい方法での支払いを求めてきます。 そのため、業者が支払い方法を口座振り込みに限ってくる場合、用心する必要があるといいます。 さらに確認してほしい点があります。それはサイトに記載された業者の連絡先です。 法律では、会社名、住所、電話番号、代表者名などのすべてをサイトに記載することを義務づけています。もし1つでも欠けている場合は、注意が必要です。また連絡先が書かれていても偽物の可能性があるので、実際に電話してみるなど、用心を重ねることが大切です。 また不安な場合は、自治体の消費生活センターなどに問い合わせることも可能です。

出典:NHK ON LINE@首都圏

この番組は残念ながら見落としていた。注意喚起する報道を行った番組担当者の「先見の明」に敬意を表する。

ネット通販詐欺については、最近になって、新聞やテレビが相次いで報道しているのも、それだけ被害が拡大している実態を物語っている。

ちなみに私が1月に被害に遭い、警察に相談に行き、詐欺業者の銀行口座が凍結されていることまでは確認したものの、その後、口座残金に関する分配をめぐる連絡は6月5日現在、まだ来ていない。ほとんど見通しはないのだろう。

だとしたら、ダマされないに限ります。

「ポチ」しちゃう前に、いったん頭を冷やして、考えましょう!

その「ポチ」、大丈夫ですか?と。