『紅白歌合戦』の『あまちゃん』157話 橋本愛も「どれだけ奇跡を目の当たりにさせてくれるの?」と感動

『紅白歌合戦』での『あまちゃん』の復活劇。

 ドラマ『あまちゃん』の本編は「156話」が最終回だったけれど、「157話」として生放送の中で復活した。

 ドラマの本編では東日本大震災では<実現しないままに終わってしまったこと>がいくつかあった。

 多くの人たちの命を奪い、多くの人たちの生活を一変させてしまったのだから、たとえドラマであっても「いかにもテレビドラマ的」な「きれいごと」では済まされない。ありきたりのハッピーエンドで終わらせる、などという選択肢は台本の宮藤官九郎を始め、制作スタッフの中には最初からありえないことだったろう。

 それでもリアルな現実社会では、大震災で<実現しないままに終わってしまったこと>があまりにも多いだけに、何らかの形で「もっと夢を見させてほしい」と願った視聴者は数多く存在した。

 ドラマの本編では天野アキとGMT5によるステージでの共演も、直前までリハーサルを続けていたのに、大震災の発生で実現しないままになってしまった。

 先に東京で成功していた親友の天野アキを後を追って「東京に出てアイドルになる」ために列車に乗っていた足立ユイの「夢」は大震災で実現しないままで終わった。

 ドラマの本編は、それらを「乗り越えて」いく若者たちのジャンプする姿で終わり、彼らが困難に打ち克つ人生を送ることを暗示する。それはドラマとしてはもちろん想像できて、完結しているいのだけれども、視聴者としては、どこかでステージで歌っているユイちゃんの姿を夢想したりもしていた。そんな「夢の続き」を欲していた。

 『紅白』での『あまちゃん』コーナーでは、演じていた能年玲奈も橋本愛も、「天野アキ」「足立ユイ」として登場していて、「157話」

という番外編が実現した。

 このこと自体が「奇跡」のようなものだろう。

 いかに人気があったとはいえ、伝統ある『紅白』という番組で、「夢の続き」が実現したのだから。

  

 『紅白』では、あの懐かしい(考えてみれば、わずか数ヶ月前の放送なのに!)『あまちゃん』の世界がそのままに再現されて、古い友人に再会したような気持ちにさせられた。

 大震災が奪ったままになっていた「天野アキとGMT5のステージでの共演すること」が実現した。

 

 大震災が奪ったままになっていた「足立ユイがアイドルとしてステージで歌う」ことも実現した。

  まさにドラマの中のユイちゃんの「夢」が現実のものになっていた。

 視聴者にとってはうれしい時間だったけど、視聴者だけかと思っていたら、「足立ユイ」として『紅白』で歌った橋本愛さんのブログを見つけた。そこで彼女が使っていた言葉に注目を奪われた。

「奇跡」という表現を使っていた。

 演じていた人たち。

 制作していた人たち。

 地元被災地の人たち。

 テレビの前の視聴者。

 それらが同時に「奇跡」を感じていたのだとしたら、それはとても幸福な番組だということが言えると思う。

 橋本愛さんはこう書いている。

ファンタジーでいたかったのに、

どうしてもどうしても伝えたいことができてしまったなと思って、

昨夜のことを書きます。手短に

NHK紅白歌合戦に足立ユイとして出演させていただいて

作品自体が奇跡の塊みたいなのに

目の前で(舞台袖で)春子さんと鈴鹿さんが歌う姿を拝見できること、

「あまちゃん」を大切に思ってくれている方々が

この機会を間違いなく”待って”くれていて、迎えてくれたこと

会場の皆さんのお顔と、宮藤さんや宮本さんのお顔を見て本当に安心できました。

どれだけ奇跡を目の当たりにさせてくれるの!と

この作品に寄せられた愛の大きさを

多分初めて体感できた一夜でした。

自分がその一部であることを強く、嬉しく思いました。

それ以上に強く強く、作品を愛してくれている皆様に感謝の気持ちがあります

何度も言うから、伝わらないようで怖いのですが

心を込めて

本当に、ありがとうございます。

それでは

明けました

今年も健康にお気をつけてお過ごしください。

今年もよろしくお願いいたします。

初夢見なかったし

明けた気分でも無かったので

大好きな人との電話で、明けましておめでとうと言い合い

ラムネを舐めたときのような甘い清涼感とともに年の始まりを無理矢理体に教えたような感じです

雲が一つもない真っ青な初日の出だったので、幸先はいいでしょう。

その辺単純です

長くなってしまいましたが

読んでくださって本当にありがとうございました。

感謝!感謝!感謝ーーーーです。

橋本愛

出典:橋本愛のブログ

 「どれだけ奇跡を目の当たりにさせてくれるの!」という表現。

 「この作品に寄せられた愛の大きさを多分初めて体感できた」という表現。

 その言葉に、橋本愛という女優にとっても、制作者たちや視聴者とのの”一体感”を奇跡のように感じた時間だったことが伝わってくる。

 テレビ界出身者としてみるなら、夢が極端に少なくなっているテレビの世界で滅多にない出来事だったことは断言できる。

 そんな幸せな放送にかかわることが出来て、橋本愛さん、本当に良かったですね。

 それを生放送で見られた視聴者も、またとても幸福でした。

 本当の意味で被災者の心に寄り添い、夢を見させてくれるテレビ番組というのはこういう放送のことを言うのだろう。