高齢者介護を中心に、認知症ケア、介護現場でのハラスメント、地域づくり等について取材する介護福祉ライター。できるだけ現場に近づき、現場目線からの情報発信をすることがモットー。取材や講演、研修講師としての活動をしつつ、社会福祉士として認知症を持つ高齢者の成年後見人、公認心理師・臨床心理士としてクリニックの心理士、また、自治体の介護保険運営協議会委員も務める。著書として、『介護職員を利用者・家族によるハラスメントから守る本』(日本法令)、『多職種連携から統合へ向かう地域包括ケア』(メディカ出版)、分担執筆として『医療・介護・福祉の地域ネットワークづくり事例集』(素朴社)など。
記事一覧
- 高齢者施設で起きた新型コロナウイルス感染から見た、クラスター化を防ぐ決め手は?
2022年1~2月に新型コロナの感染者が出たものの、クラスター化させずに収束させた高齢者施設で、5月、徹底した感染対策を続けていた中、クラスターが発生した。施設でのクラスター発生はどう防げばいいのか?
- 介護事業者に「大規模化・協働化」を求める国の圧力へのソリューション。実例・中小介護事業者の好M&A
後継者不在、経営不振などで事業継続が危ぶまれる中小介護事業者。国からは、「大規模化せよ」との圧力もある。その解決策の1つとしてM&Aがある。効率化だけを目的としない規模拡大の成功例を紹介する。
- 軽度要介護者の介護保険はずし。利用者負担の原則2割化。財務省が繰り返し提案する介護保険改革案
2022年4月、財政制度等審議会の分科会で、「効率化」を訴える介護保険制度改革案が示された。財務省は介護現場の効率化を繰り返し求めている。介護現場になじまない効率化と財政優先の施策は…
- 職員、入所者が感染! それでもクラスター化させなかったある高齢者施設の対応
未だ終息が見えない感染第6波。高齢者施設ではクラスターの発生が続いている。そんな中、散発的に6回の感染発生がありながら、クラスター化させずに終息させた特別養護老人ホーム菅の里。その対応を取材した。
- 高齢の親の衰えや変化にどう気づく? 年末年始の帰省時に確認したい5つのこと
コロナ禍で、この年末、久々に帰省するという人も多いだろう。高齢の親の心身に変化はないだろうか? コロナ禍での新しい生活様式による影響も考慮しつつ、気をつけたいチェックポイントを5つ紹介したい。
- 要介護認定ってどういうときに申請する? 在宅か施設かってどう判断する? 介護ビギナーQ&A
介護と関わりなく暮らしてきた人が、「うちの親、そろそろ介護のこと考えた方がいいのかな?」と思ったとき、何からどう考えればいいだろうか。今回は、Q&Aで「介護の入り口」について解説したい。
- 訪問診療専門医が語る、新型コロナ自宅療養者への医療の実態
デルタ株の感染拡大で、東京を中心に新型コロナの自宅療養者が急増している。自宅療養者の訪問診療を担当する佐々木淳医師は、「呼吸苦だけの患者は訪問しきれない状況」と語る。自宅療養者への医療の現状は?
- 元気な親が倒れたら? 突然やってくる介護、ありがちな失敗 どう避ける【#令和サバイブ】
元気だった親が、突然倒れたとき。いきなり介護が始まり、要介護者と接した経験がなかった「介護・超ビギナー」はパニックに陥りがちだ。ありがちな失敗と、そうならないための対応、心構えとは?
- 私の親、もしかして認知症?――傷つけてしまう言い方、気をつけたい接し方とは?【#令和サバイブ】
親が認知症かも?と思ったとき、親自身もその不安に駆られていることは多い。そんなときには、不安をあおり、親が傷つくような対応は避けたい。子ども世代は何に気をつけ、どんな接し方を心がければいいだろうか。
- 母のケアか自分の夢か。厳しい選択を迫られた元ヤングケアラーが今思うこと
ヤングケアラーへの注目が高まっている。ここでは一人の元ヤングケアラーの体験を紹介したい。ヤングケアラーは一人ひとり異なる事情、体験を持つ。これは「ある一人の体験」であることを理解した上で読んでほしい。
- コロナ感染不安で家に閉じこもり、フレイルや認知症リスクが高まる高齢者。その実態と対策は?
新型コロナによる自粛生活で外出や運動の機会が減った高齢者の心身機能の低下を、多くの介護・医療関係者が指摘している。高齢者の心身に何が起きているのか。コロナ禍が続く中、高齢者はどう過ごすべきだろうか。
- 違反高齢ドライバー、22年6月までに運転免許更新時に実車試験導入へ。免許を取り上げるだけでいいのか?
2022年6月までに、違反があった75歳以上のドライバーは、運転免許更新時に実車試験が導入される。その背景を高齢ドライバーによる事故のデータから検証し、高齢ドライバーの免許返上問題を考える。
- 介護事業者の新型コロナ対応の実際――感染予防対策は? 感染発生時の対応は? 家族の面会は?
介護現場での新型コロナ対応の実際は? 関東と関西の介護事業者の生の声から、感染予防対策、感染発生時の対応、家族の面会希望にどう対応しているかなどについて紹介したい。
- 新型コロナが追い詰める介護現場の現状――実態調査が伝える介護職の悲鳴
人員も衛生資材も不足し、長時間労働も。日本介護クラフトユニオンが、介護事業所に行った「新型コロナウイルスに関する緊急アンケート」からは介護職の悲鳴が聞こえてきた。医療だけでなく介護も逼迫しているのだ。
- 約8万人が、理学療法士、作業療法士などのリハビリ職の訪問による在宅でのリハビリを受けられなくなる?
2021年度の介護保険制度改正の議論で、理学療法士等のリハビリ職の訪問による在宅でのリハビリテーションを、約8万人が受けられなくなる可能性のある案が示された。何が起きているのだろうか?
- 新型コロナウイルスと戦う介護職を悩ますもう一つの問題。利用者、その家族からのハラスメント
コロナ禍のもと、介護現場は感染防止に献身的な努力を続けている。その介護現場が長年悩まされているのが利用者等からのハラスメントだ。離職原因にもなるハラスメント防止は、人材不足の介護業界には大きな課題だ。
- 繰り返される老人ホームでの浸水被害による犠牲者の発生。防ぐための方策は?
近年、梅雨前線屋台ふうによる記録的な大雨で、高齢者施設に浸水被害が出ている。熊本の特別養護老人ホームでは多数の犠牲者が出た。繰り返される高齢者施設での浸水被害による犠牲者発生を防ぐ方策はあるか?
- 外に出るリスクと家にこもるリスク、高齢者はどちらを取るべきか?【#コロナとどう暮らす】
“ウィズ・コロナ”の時代、ITの活用に不慣れな方も多い高齢者世代は、若い世代とは異なる「コロナと共にある生活」を考えていく必要があるかもしれない。これからの高齢者の生活について考えてみたい。
- デイサービスの危機管理はどうあるべきか~緊急事態宣言解除後、“ウィズ・コロナ”での介護事業所
緊急事態宣言が解除され、介護現場でも徐々に“ウィズ・コロナ”の対応が始まっている。今回は、デイサービスにおける新型コロナウイルス対応における危機管理について紹介したい。
- 介護業界のリモートワークの可能性~緊急事態宣言解除後、“ウィズ・コロナ”下の介護事業所
介護業界での新型コロナウイルス感染予防対応。今回は、相談援助職であるケアマネジャーや、地域の介護総合相談窓口である地域包括支援センター職員の対応について、リモートワークの可能性を取り上げたい。
- 緊急事態宣言解除後、“ウィズ・コロナ”の環境下の介護事業所~訪問介護はどう動いたか
緊急事態宣言解除後も、介護の現場は“ウィズ・コロナ”でのケアを余儀なくされる。在宅介護の現場で、介護職はどのような対応をしてきたか。そして何が求められているのか。まず訪問介護の現場から伝えていく。
- 名古屋市デイサービスでの新型コロナ集団感染で休業要請。デイ利用は継続すべき?(3/11タイトル変更)
2020年3月、愛知県名古屋市緑区内にある、高齢者が日中通って利用するデイサービスで集団感染が起きた。これを受けて名古屋市は感染が起きたデイのある地域126事業所に2週間の休業を要請したが……
- 新型コロナウイルス感染を何としても防ぐ! 高齢者介護施設・事業者の取り組みは?(2月27日追記あり)
2月22日、高齢者介護の10法人に、新型コロナウイルス対策について緊急でメールでの調査を行い、25日までに7法人から回答を得た。ウイルス感染を防ぐために、どのような対策をしているのだろうか?
- 高齢者介護施設は新型コロナウイルス感染ハイリスク者の集団生活の場。面会の一時的中止も検討すべきでは?
都内の介護施設職員に、新型コロナウイルス感染者が出た。重症化リスクを持つ高齢者等が集団生活を送る介護施設に、もしウイルスが持ち込まれたら? 介護施設関係者はすぐにも感染症対策を実施する必要がある。
- 認知症になった認知症専門医、長谷川和夫さんから学ぶ、認知症との付き合い方
認知症になった認知症専門医の長谷川和夫さんを追ったドキュメンタリーが放映された。長谷川さんの認知症発症前に筆者が行ったインタビューも交え、長谷川さんの姿、語った言葉から認知症との付き合い方を考える。