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台風14号 強風域が約10倍に! 週末には九州、本州に接近か

三ヶ尻知子気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
画像提供 ウェザ―マップ

13日(月)、強い台風14号は東シナ海を北上していますが、あす以降は、東シナ海でほとんど停滞する見込みです。ほとんど停滞とは、速度が時速9キロ以下で、移動方向が明らかでないことを示しています。

この時期にしては珍しいのですが、なぜ停滞するのかというと、台風の北にある高気圧が強く、台風が北上するのをブロックしているためです。

17日(金)には、偏西風が南下してくるので、その風に流されて、向きを東寄りに変え、一転して自動車並みの速度で進み、九州、本州に接近するおそれ(海外のシミュレーション結果も同様)があります。

強風域が一時10倍に拡大

そしてこの台風の特徴は、発生当初はコンパクトな台風で、台風の大きさを表す強風域の直径が約100キロでした。しかし、13日(月)9時には、強風域が大きくなり直径は990キロで、大型(強風域が1000キロ以上)台風一歩手前の大きさになっています。

ここで誤解をしないでほしいことがあります。それは必ずしも大きい≠強い、ということです。

台風の定義

画像提供 気象庁 著者がホームページから一部抜粋
画像提供 気象庁 著者がホームページから一部抜粋

上図のように、強さは中心付近の風の強さを、大きさは風速15メートル以上の強風域の大きさを示しています。

台風14号は一時、強さとしては最強ランクの猛烈な台風になりましたが、13日(月)の時点では強い台風に勢力をおとしています。このため中心付近の風は弱まりつつあります。ただ、風速15メートル以上の強風域の範囲は拡大しているので、今後、広い範囲で強い風が吹くおそれがあります。

ちなみに、大型の台風を日本列島の大きさと比較すると以下のようになります。

画像提供 気象庁 著者がホームページより一部抜粋 
画像提供 気象庁 著者がホームページより一部抜粋 

18日(土)には温帯低気圧にかわりますが、温帯低気圧にかわると、冷たい空気と暖かい空気がぶつかって、スケールが大きくなるために、より強い風の吹く範囲が広がる見込みです。

大雨にも警戒

また、強風だけなく、大雨にも警戒が必要です。

台風の北側に秋雨前線があるためです。台風がほとんど停滞するということは、秋雨前線も停滞するために、雨が週末にかけて長引き、結果的に大雨になる地域もありそうです。

画像 ウェザーマップ提供
画像 ウェザーマップ提供

台風、または台風から変わる温帯低気圧の進路によっては、荒れた天気になるおそれもあるので、最新の予報をチェックするようにして下さい。

最新の台風進路図https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#5/33.376/130.298/&elem=root&typhoon=all&contents=typhoon

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1996年に気象予報士の資格取得。大分県出身。日本テレビ、NHKを経て、現在は、TBSテレビ気象キャスター。南国から雪国まで住んだ経験を活かし、主婦目線、母目線で天気を解説。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など

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