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5日から6日朝 関東で雪 前回より大雪のおそれも

三ヶ尻知子気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
TBSニュースバードで使用したものを一部加工

2月4日は立春、「光の春」の到来。確かに昼間の時間は冬至の頃に比べて1時間近くも長くなっています。でも、空気はすぐに温まりません。まだヒエヒエです。そんな中、5日(木)にまた南岸低気圧。前回よりやや南の八丈島付近を通過→下層の寒気を低気圧が引き込んで、関東で雪になりやすいコースです。東京で今季7回目の雪になる可能性が高いんですが、問題は量。今回は寒気が1月30日(金)より強く、雪の時間が長いので前回より積もり、大雪のおそれもあります。

5日朝 降り始めは雪でそのあとは?

一般にスカイツリーより少し高い高度750メートル付近で、気温が0度以下で、且つ地上付近が2度以下なら雪はとけずにそのまま地上まで到達すると言われています(上の図参照)。5日朝は、この条件を満たしているので、空から降ってくるものは雪の可能性が高いです。日中も上空は0度以下をキープ。ただ、地上付近が2度を上回ってくるので、昼は一旦雨に変わる可能性もありますが、1度違えば、雪のまま経過することも考えられます。

南岸低気圧による雪の予想は、1度の気温誤差が命取り…進化しているスーパーコンピュータでも気温をピタリと当てる程の精度は今はありません。さらに今回は日本海に寒冷渦があって、空気の流れを複雑にしていることも予報を難しくさせています。なので、雪予報の時は、いくつかのシナリオがあると思って、自分の行動も何パターンか考えておくと良いかもしれません。

雪予想をまとめると

雪から雨に変わるか?ずっと雪? どっち!!という感じですが、今の時点では半々位の確率。雪予想のシナリオはおおまかに以下の3つです。

1「降り始めの5日朝は雪→昼には関東南部から次第に雨→夜から6日朝に再び弱い雪。23区や横浜では、5日の朝と6日の朝にうっすら積もる程度。関東北部と甲信地方はしっかり積もる。去年2月のような記録的な大雪にはならない」

2「関東甲信地方は、東京も含めて5日朝から6日明け方にかけて雪(昼間は雨やみぞれに一時変わるところも)、前回よりさらに積もる。2013年の成人の日(東京積雪8センチ)と同じくらいの大雪のおそれも。ただ、去年2月のような記録的大雪にはならない。」

3「雪は関東北部と甲信地方。関東南部は雨が主体で雪は時々混じる程度で積もらない。」

1の確率が40%、2が40%、3が20%だと今のところ予想しています。

東北南部でも普段あまり降らないところで、まとまった雪、大雪になるおそれもあるので、ご注意ください。

現時点でのスーパーコンピュータの予想に基づくウェザーマップメッシュ予報はこちら↓(関東では雨の区域でも、雪と紙一重の状況なので、雪になる可能性があると思って参考にしてください)

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※必ず最新の情報を参考にするようお願いします

「ウェザーマップニュース記事」→http://headlines.yahoo.co.jp/list/?m=wmap

「気象庁分布予報」→http://www.jma.go.jp/jp/mesh20/

「大雪に関する関東甲信地方気象情報」→http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/103_index.html

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1996年に気象予報士の資格取得。大分県出身。日本テレビ、NHKを経て、現在は、TBSテレビ気象キャスター。南国から雪国まで住んだ経験を活かし、主婦目線、母目線で天気を解説。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など

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