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広がる「低温貯蔵米」の美味しさとブランド化

松浦達也編集者、ライター、フードアクティビスト
(写真:アフロ)

つい先日、Yahoo!ニュース編集部との共同企画記事(一般的なPR系タイアップではなく、編集部が取り上げたい切り口を踏まえて、オーサーが記事を仕上げる昔ながらの編集コンテンツ)で「知らないと損するお米の選び方 美味しい米を見つけるために絶対調べたほうがいい項目は?」を書きました。

ちょっと書ききれなかった部分と、無料の公開記事にはそぐわないと判断して削った部分があります。その部分を補完する意味でも、今回もコメについて追記させてください。

まず、編集部との共同企画記事は、誰もが受け入れられそうな提案重視型で汎用性の高さを重視しました。結論として「品種や産地よりも状態(低温貯蔵)」、探し方は「ネットでキーワード検索」「五つ星マイスターの米穀店」を検索してたどり着いてもらいたいという方向で記事を書きました。

本来なら、行きつけの米穀店を作るのが、いいコメに巡り合うためのベストルートではあります。先に五つ星マイスターと書きましたが、本当はお米に詳しい人がいれば、マイスターでなくても構いません。低温貯蔵庫を持っていて信頼できるコメ農家、コメ卸、米穀店なら、どこからでもおいしいお米に行き着くことはできるはずです。

「信頼できるもの」を見極めるには条件をそろえる必要があります。ステーキを焼くなら同じフライパン。炊飯時の適正水量を見極めたければ、同じ鍋。好みのコメを見つけるなら、同じ米穀店のコメで比較するのが鉄則です。

翻って好みの米穀店を見つけたければ、同じコメを1kg程度ずつ売ってくれる、米穀店を巡るのがいいでしょう。動かすパラメーターは常にひとつずつ。違う米穀店で、違う品種、違う産地のコメを買って比べても、あまり役には立ちません。

さて、低温貯蔵の件ですが、生産者から直接購入や農協から購入する場合も、低温貯蔵庫で保存しているケースは増えています。僕自身は友人の実家の生産者農家(巨大な低温貯蔵庫あり)から直接送ってもらっています。こちらの詳細は後述します。

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編集者、ライター、フードアクティビスト

東京都武蔵野市生まれ。食専門誌から新聞、雑誌、Webなどで「調理の仕組みと科学」「大衆食文化」「食から見た地方論/メディア論」などをテーマに広く執筆・編集業務に携わる。テレビ、ラジオで食トレンドやニュースの解説なども。新刊は『教養としての「焼肉」大全』(扶桑社)。他『大人の肉ドリル』『新しい卵ドリル』(マガジンハウス)ほか。共著のレストラン年鑑『東京最高のレストラン』(ぴあ)審査員、『マンガ大賞』の選考員もつとめる。経営者や政治家、アーティストなど多様な分野のコンテンツを手がけ、近年は「生産者と消費者の分断」、「高齢者の食事情」などにも関心を向ける。日本BBQ協会公認BBQ上級インストラクター

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