９月９日。東京・将棋会館において第48期棋王戦コナミグループ杯・挑戦者決定トーナメント３回戦▲佐藤天彦九段（34歳）－△郷田真隆九段（51歳）戦がおこなわれました。

　郷田九段は2011年度に棋王位を獲得。次年度に渡辺明現棋王にタイトルを譲り渡しました。前期は挑戦者決定戦まで進出し、今期はシードで３回戦からの登場です。

　佐藤九段は2015年度、渡辺棋王に挑戦。久々の五番勝負進出が期待されるところです。今期は２回戦で高野智史六段に勝ち、３回戦に進みました。

　10時、佐藤九段先手で対局開始。戦型は角換わり腰掛銀に進みました。戦いが始まると、一気に激しい攻め合いとなりました。

　77手目。佐藤九段は王手で銀を成り捨てます。これがスピード感あふれる妙手で、優位を確立しました。

　以下も勢いよく郷田玉を寄せ切り、19時24分、105手で佐藤九段の勝ちとなりました。

　佐藤九段はこれでベスト８進出。次戦で糸谷哲郎八段と戦います。

　９月10日には３回戦・豊島将之九段－阿久津主税八段戦がおこなわれ、ベスト８が出揃います。

　藤井聡太五冠（竜王・王位・叡王・王将・棋聖）の六冠挑戦なるかという点でも注目される今期トーナメント。10連覇中の渡辺棋王に挑戦するのははたして誰でしょうか？