8月5日。東京・将棋会館において第35期竜王戦決勝トーナメント▲広瀬章人八段(2組優勝、35歳)-△佐藤天彦九段(1組2位、34歳)戦がおこなわれました。棋譜は公式ページをご覧ください。

 10時、広瀬八段先手で対局開始。戦型は角換わり腰掛銀となりました。両者ともに間合いを取り合ったあと、後手番の佐藤九段から積極的に動いていきます。形勢ほぼ互角のまま、終盤に入りました。

 95手目。広瀬八段は相手陣二段目に飛車を打って、横から王手をかけます。持ち時間5時間のうち、残りは広瀬1時間16分、佐藤47分。

 佐藤九段は10分考えて玉をまっすぐ上がって逃げます。結果的にはこの一手がよくなかったか。佐藤玉は一気に受けなしに追い込まれていきます。

 103手目。広瀬八段は桂を成りました。佐藤玉は受けても一手一手。対して広瀬玉はすぐには寄りません。

 佐藤九段は20分を使ったあと、次の手を指さず投了。21時3分、終局となりました。

 かくして挑戦者決定三番勝負は山崎隆之八段(1組4位、41歳)と広瀬八段が相まみえることになりました。

 三番勝負第1局は8月9日、関西将棋会館でおこなわれます。

 佐藤九段は新型コロナウイルス感染からの対局復帰。昨日は王将戦二次予選で山崎隆之八段と254手の死闘を演じました。そして今日の本局と、ハードスケジュールの影響もあったのかもしれません。

 広瀬八段と佐藤九段の対戦成績はこれで両者ともに9勝ずつの五分となりました。