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あの運命の一局から再び! 藤井聡太竜王(19)B級1組9回戦で近藤誠也七段(25)と対戦 12月2日

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 12月2日。将棋会館においてB級1組順位戦9回戦、一斉対局がおこなわれます。

 対戦カードは以下の通りです。(▲=先手、△=後手)

▲佐々木勇気七段(7勝0敗)-△屋敷 伸之九段(3勝5敗)

△藤井 聡太竜王(7勝1敗)-▲近藤 誠也七段(2勝5敗)

▲千田 翔太七段(6勝2敗)-△三浦 弘行九段(4勝3敗)

△横山 泰明七段(4勝4敗)-▲松尾  歩八段(1勝6敗)

▲郷田 真隆九段(3勝4敗)-△阿久津主税八段(2勝5敗)

▲木村 一基九段(2勝5敗)-△久保 利明九段(2勝5敗)

※稲葉  陽八段(5勝3敗)=空き番

 注目の藤井竜王は近藤七段と対戦します。

 藤井竜王は前節、松尾八段に勝って7勝1敗。昇級争いの2番手です。

 近藤七段はここまで2勝5敗。残留を目指しての戦いとなります。

 藤井竜王と近藤七段の過去の対戦成績は藤井5勝、近藤1勝です。

 直近の1局は王将リーグ。藤井竜王が勝って挑戦権を獲得しました。

 近藤1勝は2018年度C級1組順位戦。近藤五段が藤井七段のデビュー以来順位戦18連勝の記録を止め、自身への昇級へとつなげる値千金の勝利でした。(段位は当時)

 ここまで順位戦を48局戦い、46勝2敗(勝率0.958)という尋常ではない成績を残している藤井竜王。その2敗のうちの1敗は、近藤七段に敗れたものです。

 藤井竜王が順位戦で同じ相手と当たるのは今回が初めてです。

 藤井竜王に先行して昇級した近藤七段は、今期がB級1組2期目。藤井竜王は1期目。両者ともに、近年では異例のスピードで順位戦の階段を駆け上がっています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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