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【年度内六冠ロード】藤井聡太二冠(19)今期棋王戦始動! 新鋭・斎藤明日斗四段(23)と9月2日対局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 9月2日。東京・将棋会館において第47期棋王戦挑戦者決定トーナメント(本戦)2回戦、藤井聡太二冠(19歳)-斎藤明日斗四段(23歳)戦がおこなわれます。

 本局の勝者は次戦3回戦で斎藤慎太郎八段と対戦します。

 王位、棋聖の防衛に成功し、王者の風格も漂い始めた藤井二冠。今年度は最大六冠の可能性があります。

 同時代に19歳二冠が存在すると話がややこしくなりますが、23歳の斎藤四段は当然有望な新鋭と言うべきでしょう。

 藤井二冠と斎藤四段は本局が初手合となります。下馬評では藤井二冠ノリの声が圧倒的かもしれません。

 しかし斎藤四段も好調。今年度成績は17勝6敗で、途中には12連勝を記録しました。成績ランキングでは現在、勝数、連勝の2部門で、藤井二冠に次いで2位の成績をマークしています。

 藤井二冠は棋王戦には今期で5回目の出場。過去には本戦に2回出場し、いずれも初戦で敗れています。

 斎藤四段は今期で3回目の棋王戦参加。前期に続いて今期も予選を勝ち抜き、本戦に進みました。

 斎藤四段が予選決勝で戦って勝った相手は、本田奎五段(24歳)でした。

 本田五段と斎藤四段は、ともに宮田利男八段門下です。

 本田五段は参加1期目で棋王挑戦という大記録を達成しています。

 斎藤四段も兄弟子の活躍に続くことができるでしょうか?

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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