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藤井聡太二冠か? 斎藤慎太郎八段か? 6月26日、豊島将之叡王への挑戦権かけ本戦ファイナル

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 6月26日。東京・シャトーアメーバにおいて第6期叡王戦挑戦者決定戦・藤井聡太二冠(18歳)-斎藤慎太郎八段(28歳)戦がおこなわれます。

 将棋界八大タイトルの一つ、叡王戦。16人が参加しての本戦トーナメントも、いよいよファイナルラウンドを迎えます。

 両者はともに八段予選を勝ち抜いてきました。

 本戦では、藤井二冠は行方尚史九段、永瀬拓矢王座、丸山忠久九段に勝ちました。

 一方の斎藤八段は三枚堂達也七段、渡辺明名人、佐々木大地五段に勝っています。

 本棋戦では藤井二冠、斎藤八段ともに初の挑決進出です。

 両者は過去に5回対戦。斎藤八段が2連勝したあと、藤井二冠が3連勝を返しています。

 叡王戦では2018年、第4期本戦1回戦で対戦し、斎藤王座(当時)の勝ちでした。

 藤井二冠の今年度成績は9勝2敗(勝率0.818)です。

 もし本棋戦で豊島将之叡王(31歳)に挑戦すれば、王位戦七番勝負とともに叡王戦五番勝負も豊島-藤井の対戦となります。

 斎藤八段の今年度成績は9勝4敗(勝率0.692)です。

 つまり斎藤八段は、名人戦七番勝負で渡辺名人に喫した4敗以外は、すべて勝っていることになります。

 藤井二冠、斎藤八段ともにトップクラスの実力者。そして若さの勢いもあります。豊島叡王に挑戦するのは、はたしてどちらでしょうか。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『あなたに指さる将棋の言葉』(セブン&アイ出版)など。

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