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杉本昌隆八段(52)藤井聡太二冠(18)ともに勝てば3度目の師弟戦実現 12月3日、叡王戦八段予選

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 豊島将之叡王(30歳)への挑戦権を争う第6期叡王戦は現在、段位別予選が進行中です。

 12月3日。大阪・関西将棋会館において八段戦の対局がおこなわれます。

 スケジュールは以下の通りです。

10時 畠山 鎮八段-杉本昌隆八段

14時 藤井聡太二冠-長沼 洋八段

19時 勝者同士対戦

 段位別予選は持ち時間各1時間(チェスクロック方式)。スピーディーに勝負が進められていきます。

 畠山鎮八段(51歳)と杉本昌隆八段(52歳)は過去に25回対戦し、畠山14勝、杉本11勝という成績が残されています。直近では今年9月、B級2組4回戦で対局があり、畠山八段が勝っています。

 藤井聡太二冠(18歳)と長沼洋八段(55歳)は初手合となります。

 長沼八段は「駒取り坊主」の異名を持つ関西のベテラン。2007年度NHK杯で羽生善治王座・王将(当時)などを破ってベスト4まで進出した実績があります。

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 勝者同士は同日19時から対戦。もし杉本八段と藤井二冠が勝ち上がれば、師弟戦が実現します。

 両者は過去に2018年、20年と2回対戦し、弟子の藤井二冠が2連勝中。今年6月の対戦は竜王ランキング戦3組決勝という大きな舞台でした。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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