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藤井聡太七段(17)史上初の3年連続8割超えに向け追い込みなるか? 16日に阿部隆八段(52)と対戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 3月16日。大阪・関西将棋会館において王座戦二次予選・阿部隆八段(52歳)-藤井聡太七段(17歳)戦がおこなわれます。

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 藤井七段の2019年度成績は、ここまで46勝12敗(勝率0.793)。2連勝すると8割復帰となります。藤井七段には史上初の3年度連続勝率8割超えの記録も期待されています。

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 藤井七段の王座戦参加は今期で3期目となります。

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 2017年から18年にかけては一次予選、二次予選と勝ち上がり、本戦トーナメントに進出。準決勝で斎藤慎太郎七段に敗れて、タイトル初挑戦はなりませんでした。

 2019年は前期ベスト4のためシードで、本戦トーナメントから参加。その1回戦で佐々木大地五段に敗れています。

 今年2020年は二次予選からの参加で、藤井七段にとっては今期王座戦の初対局となります。

 藤井七段と阿部八段は過去に2回対戦しています。

 1局目は2018年竜王戦5組ランキング戦2回戦。藤井七段先手で、定跡形からはずれた相居飛車の戦いに。結果は127手で藤井七段の勝ちでした。

 2局目は2019年棋聖戦二次予選1回戦。藤井七段が先手で角換わり腰掛銀となり、117手で藤井七段勝ちでした。

 王座戦二次予選の先後は対局開始前、振り駒によって決められます。持ち時間は各5時間(チェスクロック使用)。昼食休憩、夕食休憩をはさんで、通例では終局は夜となります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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