藤井聡太七段(17)棋聖戦二次予選初戦勝利 今期29勝目で勝数ランキング単独トップ

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 11月8日、大阪の関西将棋会館において棋聖戦二次予選▲藤井聡太七段(17)-△阿部隆八段(52)戦がおこなわれました。10時に始まった対局は17時41分に終了。結果は117手で藤井七段の勝ちとなりました。

 藤井七段はあと2勝で決勝トーナメント(ベスト16)に進出となります。

 また藤井七段はこれで今期成績は29勝9敗(勝率0.763)となり、勝数部門においてトップに立ちました。

藤井七段、ゆるまず攻めきって制勝

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藤井聡太七段(17)第91期ヒューリック杯棋聖戦一次予選を突破

 藤井七段は一次予選を勝ち抜いての二次予選進出。一方で阿部八段は二次予選からの登場となります。

 阿部八段と藤井七段は過去に竜王戦5組ランキング戦の2回戦で対戦。藤井七段が勝っています。

 振り駒の結果、先手は藤井七段。戦形は角換わり腰掛銀となりました。中盤の間合いのはかり方が難しく、局後阿部八段は「安住の地がない」と、玉のポジショニングに苦労したことをうかがわせました。

 阿部八段が右玉に組んだのに対して、藤井七段の玉は矢倉の堅陣に収まっています。このあたりでは藤井七段が作戦勝ちを収め、阿部八段にとっては不本意な展開となったようです。

 満を持して、藤井七段は本格的な攻めを始めます。そして着実にポイントをあげ、はっきり優位に立ちました。

 最終盤、阿部八段の玉は中段に逃げ出し、一見つかまえづらそうにも見えました。しかし藤井七段は最後の残り時間を使い、うまい寄せを示します。なるほど、指されてみるとぴったりという一手で、阿部八段の玉は受けが困難な状況となりました。

 勝った藤井七段は、次は畠山鎮八段-北浜健介八段戦の勝者と対戦します。

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 渡辺明棋聖(35)への挑戦権をにぎるためには、二次予選であと2勝、決勝トーナメントで4勝が必要ですが、藤井七段がどこまで進出できるのか、今後も注目されます。

 また藤井七段は今期これまで28勝で豊島将之名人と全棋士中トップタイで並んでいましたが、本局の勝利により、単独トップとなりました。

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 デビュー以来、毎年好成績を収めている藤井七段。今期もまた、いよいよエンジンがかかってきたようです。