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世界一を目指すヤングなでしこ。U-20ワールドカップを戦うのはこの21人!(4)

松原渓スポーツジャーナリスト
U-20ワールドカップは11月13日に開幕する(C)松原渓

11月13日から12月3日にかけてパプアニューギニアで行われるFIFAU-20女子ワールドカップに出場するメンバー21人が、10月24日に発表された。

選ばれた21人のうち、ここではFW登録の4選手を紹介したい。

(1)GK編(2)DF編(3)MF編

(4)FW編

籾木結花
籾木結花

10 籾木 結花 モミキ ユウカ(日テレ・ベレーザ)

最前線で日本の攻守を牽引するエース。相手との駆け引きを得意とし、複数で囲まれてもボールを奪われないキープ力は最大の魅力だ。セットプレーのキッカーとしても多彩な球種を蹴り分け、左足のシュートは爆発的な威力を発揮する。メニーナに在籍していた16歳からトップチームのベレーザの試合(なでしこリーグ1部)に出場し、高校卒業と同時にベレーザに登録された。20歳にして、なでしこリーグ1部でのプレーは5年目になる。今季は、ベレーザで高倉麻子監督や澤穂希さんもつけた伝統の背番号10を背負い、公式戦28試合で15ゴール。周囲の期待に結果で応え、リーグ2連覇に貢献し、自身初のベストイレブンにも選ばれた。U-20ワールドカップでは、チームを勝利に導くゴールを期待したい。

上野真実
上野真実

18 上野 真実 ウエノ マミ(愛媛FCレディース)

166cmの長身を生かしたポストプレーと決定力が光るストライカー。5月に行われたU-20代表のパプアニューギニア遠征では親善試合でハットトリックを決め、8月のU-20ドイツ遠征では、ドイツ1部のボルシアMG(女子)との練習試合でミドルシュートを含む2ゴールを挙げた。ダイナミックなプレーで前線に変化をもたらす貴重な存在だ。愛媛FCレディースでは、今季、リーグ戦(2部)16試合に出場し6ゴールを記録。「世界は足が速い選手ばかりなので、相手との駆け引きの中で(ボールを)受けるタイミングを磨きたい。」(上野) 大事な試合で、日本を勝利に導く存在として期待がかかる。

河野朱里
河野朱里

11 河野 朱里 カワノ ジュリ(早稲田大)

2015年度の全日本女子大学選手権(インカレ)決勝戦で、1年生ながら2ゴールを挙げて優勝の立役者となり、試合後には「タイトルがかかった試合は楽しい」と話し、関係者を驚かせた。同年は1年目で関東3冠(関東大学女子サッカーリーグ、関東女子サッカーリーグ、関東女子サッカー選手権)を達成するなど、タイトルに恵まれたスタートを切った。ゴールの形よりも、「得点」という結果に貪欲な姿勢を見せる。なでしこリーグのトップレベルで活躍する選手たちに大いに刺激を受け、目標は「大学日本一」から「世界一」に切り替わった。世界の舞台で、その勝負強さが本物であることを証明する機会が訪れた。

西田明華
西田明華

9 西田 明華 ニシダ メイカ(セレッソ大阪堺レディース)

スピードと高いテクニックを生かしたドリブルでサイドを制する攻撃的MF。ゴールに直結するプレーが多く、力強いミドルシュートなど、得点力も魅力だ。2014年のU-17ワールドカップでは、決勝戦で初めて先発し、先制ゴールを決める大仕事をやってのけた。AFC U-16女子選手権の準決勝でも決勝ゴールを挙げるなど、勝負強さが光る。所属のセレッソ大阪堺レディースでは背番号10でキャプテンをつとめ、今季はリーグ戦(2部)全試合に出場した。快足を生かしたカウンターは、拮抗した局面を打開する一つの武器になるだろう。

スポーツジャーナリスト

女子サッカーの最前線で取材し、国内のなでしこリーグはもちろん、なでしこジャパンが出場するワールドカップやオリンピック、海外遠征などにも精力的に足を運ぶ。自身も小学校からサッカー選手としてプレーした経験を活かして執筆活動を行い、様々な媒体に寄稿している。お仕事のご依頼やお問い合わせはkeichannnel0825@gmail.comまでお願いします。

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