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ノート(163) 刑務所における生活の心得について

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~教育編(1)

受刑41/384日目

ノートは検査される

 この日は、舎房を担当する刑務官から1冊のノートを受け取った。B5サイズで30枚綴であり、次のとおり表紙に「新入者教育用(教育終了後雑記帳として使用)」というタグがセロテープで貼り付けられていた。

新入者教育用ノート(表紙)
新入者教育用ノート(表紙)

 刑務官の話では、いよいよ明日から個別で執行開始時の指導がスタートするという。講義の際にはこのノートを持参し、講師を務める幹部らの講話を筆記し、頭に叩き込んでおくようにと指示された。

 表紙をめくると、裏側に「ノート使用許可証」が糊付けされていた。これを見ると、次のように記載されていた。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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