Yahoo!ニュース

ノート(152) 刑の執行による処遇調査を終え、いよいよ刑務作業が始まる

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~確定編(3)

受刑6/384日目(続)

希望を聞かれる

 処遇調査で作業能力などのテストがひと通り終わると、再び幹部職員との面接が行われた。

 ここでは、服役に向けて不安や疑問などがないか、また、何か希望はあるか、といったことを聞かれた。不安などはできる限り解消するし、必ずしも希望がかなうわけではないものの、処遇の際の参考にするという。

 そこで、まず僕の処遇指標が具体的にどうなるのかを尋ねた。職員によれば、テストの採点などを行ったうえで最終的に決定されるが、おそらくA(犯罪傾向が進んでいない者)、V0(一般作業)、R0(一般改善指導)になるだろうとのことだった。

この記事は有料です。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバーをお申し込みください。

元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

前田恒彦の最近の記事