ノート(147) 判決に向けた準備と「ご機嫌伺い」にやってきた最高検の検事

(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

~裁判編(21)

勾留177日目(続)

【いよいよ結審】

 「被告人、証言台の前へ」

 弁護側の弁論が終わると、裁判長がそう促したので、立ち上がり、被告人席から証言台の手前まで移動した。

 「これで審理は終わりますが、最後に何か言っておきたいことはありますか」

 証拠調べなどを終え、結審する前に必ず行われる手続だ。

 裁判官はそれまでの審理で心証を固めており、被告人の最終意見陳述によって判決が劇的に変わるわけではない。

 ただ、締めの一言としての意義はあるし、傍聴席のマスコミも注目しているから、言葉を選ぶ必要がある。

 ポイントは、長々と話さず、感情的にならず、裁判官に要求めいたことを言わないことだ。

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15年間の現職中、特捜部に所属すること9年。重要供述を引き出す「割り屋」として数々の著名事件で関係者の取調べを担当し、捜査を取りまとめる主任検事を務めた。のみならず、逆に自ら取調べを受け、訴追され、服役し、証人として証言するといった特異な経験もした。証拠改ざん事件による電撃逮捕から5年。当時連日記載していた日誌に基づき、捜査や刑事裁判、拘置所や刑務所の裏の裏を独自の視点でリアルに示す。

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1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。きき酒師、日本酒品質鑑定士でもある。

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