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ノート(140) 弁護人による被告人質問の内容とその狙い(中)

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

~裁判編(14)

勾留177日目(続)

厚労省事件の証拠をどう見たか

 主任弁護人による被告人質問も、話題は厚労省虚偽証明書事件に対する捜査状況や証拠改ざんに至る経緯などに移り、いよいよ佳境に入った。引き続き一問一答の形式で行われたが、整理すると、おおむね次のような内容だった。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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