ノート(113) 検察側が「存在しない」と言って供述調書を開示しなかった検察関係者とは

(ペイレスイメージズ/アフロ)

~整理編(23)

勾留87日目(続)

【さらに開示請求が必要】

 弁護側から開示を請求したものの、検察側が「存在しない」と言って開示しなかった検察関係者も多くいた。

 最高検が当然に取調べを行い、供述調書などを作成しておくべき人物だったし、実際にそうしていると思っていただけに、意外だった。

 例えば、厚労省虚偽証明書事件の捜査や裁判の当時、最高検の検事総長や次長、刑事部長、大阪担当、高検の検事長、次席、刑事部長、特捜担当などを務めていた検事たちだ。

 元担当課長らの逮捕や起訴の決裁をし、あるいは公判の維持を指示した。

 いかなる理由でそうした判断を下したのかや、検察における決裁過程のどこに問題があったのか、また、マスコミに対するリークの件など、いずれも彼らから事情を聴き、解明すべきテーマだったからだ。

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前田恒彦

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15年間の現職中、特捜部に所属すること9年。重要供述を引き出す「割り屋」として数々の著名事件で関係者の取調べを担当し、捜査を取りまとめる主任検事を務めた。のみならず、逆に自ら取調べを受け、訴追され、服役し、証人として証言するといった特異な経験もした。証拠改ざん事件による電撃逮捕から5年。当時連日記載していた日誌に基づき、捜査や刑事裁判、拘置所や刑務所の裏の裏を独自の視点でリアルに示す。

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1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。きき酒師、日本酒品質鑑定士でもある。

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