ノート(112) 検察が手もとで握っていた被告人側にプラスとなる証拠とは

(ペイレスイメージズ/アフロ)

~整理編(22)

勾留87日目(続)

【「特捜から外すぞ」】

 新たに検察側から開示された証拠の中には、被告人側にプラスとなるものも現にあった。

 例えば、厚労省事件で元担当課長や元担当係長らの取調べを担当した検事の供述調書や、その前年度に特捜部の財政経済班キャップだった検事から事情を聴き取った捜査報告書だ。

 いずれも当時の特捜部の実情を赤裸々に語ったものだった。

 例えば前者だと、次のような供述が目を引いた。

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前田恒彦

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15年間の現職中、特捜部に所属すること9年。重要供述を引き出す「割り屋」として数々の著名事件で関係者の取調べを担当し、捜査を取りまとめる主任検事を務めた。のみならず、逆に自ら取調べを受け、訴追され、服役し、証人として証言するといった特異な経験もした。証拠改ざん事件による電撃逮捕から5年。当時連日記載していた日誌に基づき、捜査や刑事裁判、拘置所や刑務所の裏の裏を独自の視点でリアルに示す。

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1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。きき酒師、日本酒品質鑑定士でもある。

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