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ノート(96) 厚労省虚偽証明書事件を立件するに至った客観的な流れについて

前田恒彦元特捜部主任検事
(ペイレスイメージズ/アフロ)

~整理編(6)

勾留42日目(続)

虚偽証明書の存在を察知

 この日は、最高検による検証活動の一環として、引き続き中村検事に捜査や公判をめぐる問題を語った。前提として、厚労省虚偽証明書事件を立件するに至った客観的な流れについて、改めて振り返ってみたい。

 そもそも郵便法違反事件は、ある広告代理店に対する脱税事件を端緒として捜査を進めたものだった。1通8円で郵送できる心身障害者用の低料第三種郵便物制度を悪用し、大量のダイレクトメールを不正に取り扱い、多額の収益を得ていたにもかかわらず、これを隠して脱税していたという事件だったからだ。 

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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