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ノート(15) 内側から見た拘置所の新入調査や面接、居室の状況

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~葛藤編(12)

逮捕当日(続)

全裸

 拘置所の新入(しんにゅう)調査は、徹底した身体検査から始まる。全裸の被疑者や被告人を複数の刑務官で隅々まで目視し、確認するというものだ。さすがにその姿を写真撮影することはできないので、目で見た状況をつぶさに書面に記載し、記録として残している。

 凶器や覚せい剤、タバコなどを隠し持っていないか確認するのがその主たる目的だが、同時に、傷跡や指詰めの有無、入れ墨の有無やその図柄のほか、「玉入れ」の有無やその数などもチェックしている。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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