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地域に根差したeスポーツ施設の先駆けとなるか…「e-VERSE(イーバース)」内見レポート

黒川文雄メディアコンテンツ研究家/黒川塾主宰/ジャーナリスト
6月17日開業 e-VERSE ロゴマーク 提供e-VERSE イメージ画像

eスポーツ元年はまだ来ない?!

2018年2月1日の「一般社団法人日本eスポーツ連合(以下:JeSU)」設立によりeスポーツは、認定プロゲーマー、一般のゲーマーらを巻き込み、ゲーム産業とともに大きく飛躍を遂げると思われた。が、しかし、2020年1月に日本で初めての新型コロナウィルス感染症の感染者が見つかったことで、感染拡大を防ぐため、eスポーツの有観客(オフライン)の予選、本戦、決勝大会の延期や中止が相次いだ。

それらはゲーム・パブリッシャーやイベント・オーガナイザーのオフライン活動に支障を及ぼしただけでなく、個人レベルのイベントもオンラインでの開催に移行し、我々、ゲーム関係者が思い描いていた「eスポーツ元年」はその実感を得られないまま、はや4年が過ぎようとしている。

そのような状況に於いても、オンラインでのeスポーツ大会のイベントなどはゲーム・パブリッシャーやイベント・オーガナイザーの努力と、視聴者の熱量に依って支えられてきたと言っても過言ではない。コロナ禍でもeスポーツの火は消えなかったと言っていいだろう。

e-VERSE ロゴマーク 提供(c)e-VERSE
e-VERSE ロゴマーク 提供(c)e-VERSE

デジタルカフェ&アカデミー「e-VERSE(イーバース)」とは?

eスポーツの良いところはオンラインでも展開できるが、オフライン(リアル)で集まるとさらに楽しいことが起こる…と言える点だろう。

そして、コロナ禍の収束を徐々に実感するなか、新しいeスポーツ施設が各地に続々と完成しつつある。記憶に新しいのは、4月20日、東京タワーフットタウンに開業した「RED゜TOKYO TOWER」はその最たるものだろう。

そして、今月(6月)17日に神奈川県横浜市港南区上大岡の駅前にオープンする施設、デジタルカフェ&アカデミー「e-VERSE(イーバース)」(以下:e-VERSE)もそのひとつになるのではないだろうか。

施設名「e-VERSE」の由来は、eスポーツ/e-Sports、教育/Education、エンターテインメント/Entertainment、3つの「e(E)」の融合を表し、「VERSE」は、ネット上に構築された仮想現実やそのサービスを意味する「メタバース/Metaverse」を語源としているという。

その「e-VERSE」は神奈川県に多数の物件を保有する株式会社オーヴァル(本社:神奈川県横浜市)のグループ会社、株式会社オーヴァルエンタープライズ(本社:同上)が運営するものである。

現時点では、神奈川県内最大規模のeスポーツ大会が実施可能な空間を擁している。なお、館内の光速ネット・インフラ、ハイスペックPC、配信機材などはNTT東日本グループ(株式会社NTTe-Sports、東日本電信電話株式会社 神奈川事業部)が全面バックアップしていることからもその完成度は推して知るべしだろう。

「e-VERSE(イーバース)」が目指すものとは?

e-VERSE 館内見取り図イメージ 提供e-VERSE
e-VERSE 館内見取り図イメージ 提供e-VERSE

今回、「e-VERSE」の運営責任者であり、神奈川県eスポーツ連合(KeSU)の代表の森泰志(もりやすし)氏にお話を聞くことができたのでご紹介したい。

e-VERSE 運営責任者 森泰志氏
e-VERSE 運営責任者 森泰志氏

「e-VERSEは、eスポーツ、カフェ、アカデミーなど様々な用途に対応するデジタルコミュニティー空間として位置付けています。

KeSU創設以前から継続している親子を対象にしたeスポーツ大会も今までと同様に開催を予定していますし、個人やチームによりeスポーツイベント、大手ゲーム・パブリッシャー様のタイトルの予選や本選大会にも活用いただきたいと思います。特にNTT東日本グループ様に設計いただき導入した160インチLED大画面などを活用してのeスポーツ大会やパブリックビューイング空間を楽しんいただきたいと思います。

イベント開催日以外の通常営業日は、くつろげるカフェ空間を提供します。各席には電源タップを完備していますのでリモートワーカーにも満足をいただけるはずです。また、学生、ファミリー層、キッズ、シニアの方まで気軽に飲食をお楽しみいただけます。

アカデミーエリアでは、キッズ向けプログラミング教室やシニア向けスマートフォン教室、ドローン教室などデジタル教室を常時開講。訪れるすべての人に、わくわくするデジタル体験をお届けしたいと考えています。

私自身がこだわった点としては、長時間のリモートワークやゲーム・プレイにおいても疲れや負担がないような椅子やテーブルを吟味して選択しました。軽食も用意しております。ご活用いただければ幸いです。」

このようにeスポーツをベースに置きながらも、多様に活用できる地域に根差した施設のロールモデルになるのかもしれない。今後の展開と発展に注目をしていきたい。

■「e-VERSE」営業情報

所在地 :神奈川県横浜市港南区上大岡西2-1-28 アカフーパーク東館2F

電話番号:045-843-4580(代表)

店舗面積:347.3平方メートル

営業時間:8:00~23:00(年中無休) 

※初日6/17(金)は10:00オープン

席数  :最大約90席 ※イベントスペース、教室スペースを含む

PC性能 :CPU:Core i7-12700、GPU:GeForce RTX 3070 Ti 8GB GDDR6X

インストール済ゲーム:Apex Legends・VALORANT・PSO2 ニュージェネシス・

            Alliance of Valiant Arms他

取扱デバイスメーカー:Logicool・Razer・Steelseris・HyperX他

■HP・SNS :

e-VERSE公式サイト ※順次内容充実化予定

e-VERSETwitter

e-VERSEInstagram

メディアコンテンツ研究家/黒川塾主宰/ジャーナリスト

黒川文雄 メディアコンテンツ研究家/黒川塾主宰/株式会社ジェミニエンタテインメント代表 アポロン音楽工業、ギャガ、セガ、デジキューブを経て、デックスエンタテインメント創業、ブシロード、コナミデジタルエンタテインメント、NHN Japan (現在のLINE、NHN PlayArt)などでゲームビジネスに携わる。現在はエンタテインメント関連企業を中心にコンサルティング業務を行うとともに、精力的に取材活動も行う。2019年に書籍「プロゲーマー、業界のしくみからお金の話まで eスポーツのすべてがわかる本」を上梓、重版出来。エンタテインメント系勉強会の黒川塾を主宰し「オンラインサロン黒川塾」も展開中。

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