値下げ一方の輸入車に対し、日本車の値上げが止まらない!

同じクラスの日本車より割安になった輸入車 写真/ルノー・ジャポン

シビックのタイプRと共に世界最速FFの座を争うルノー・メガーヌRSトロフィが日本発売となった。価格を見たら489万円である。ライバルのシビック・タイプRは458万円なので31万円しか違わない。いや、装備内容を見るとRSトロフィのシートは高価なレカロ。さらに自動ブレーキが標準装備されており、スマホとリンクする液晶画面が付くからナビ不要。装備差を考えたらむしろ割安です。

レクサスを除き今まで同じクラス&同じ性能の日本車と輸入車がここまで接近したことなどない。100歩譲って「シビック・タイプRはイギリス工場なので輸入車と同じ条件」だとしても、日本仕様を作るに当たっての投資はルノーよりずっと少ないハズだ。そもそも日本で生産しているCR-Vやインサイトやシビックなんか海外より高い価格で販売している。レクサスも日本で作ってます。

写真/ルノー・ジャポン
写真/ルノー・ジャポン

今のところ日本のユーザーの極めて強い日本車愛と、都市部じゃない地域での輸入車偏見(輸入車に乗っていると凄く儲かっていると思われる風習)により日本車優位にあるけれど、少なくとも東京都の輸入車比率は16%を超えている(23区に限れば軽く20%を超えてます)。モデルチェンジ毎に大きく値上がりしていく日本車に対し、輸入車は値上がり率が少ないから割安感出てくる。

例えば新型320iは461万円から。20年前に発売となった4代目(E46)の320iは税抜きで418万円から。10%の消費税乗せたら460万円で事実上値上げしていない。一方、スペックや装備差に愕然とします! ボディサイズは4470mm×1740mmから4715mm×1825mmと20年前の5シリーズに匹敵する。エンジンだって4代目の150馬力/19,4kgmからターボ付いて184馬力/30,6kgmに!

ATは5速だったのが8速へ。現行3シリーズより少し小さいボディサイズ&同等のエンジン出力の1999年式528iが677万円(電子装備無し)だったので、700万円になっても不思議じゃ無い。ちなみに1998年のクラウンは最廉価の『2000ロイヤルエクストラ』で312万円。現行最廉価の『2.0ST』だと396万円となる。日本車も装備向上分の値上げを抑えて頑張っているが輸入車に届かず。

資料出所/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
資料出所/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

一方、収入は20年前と比べほとんど変わっていない。つまり輸入車は実質的な値下げで割安感が出ている中、日本車はどんどん高くなって行ってる。売れなくて当然でしょうね! 何度も書いてきている通り、年収が横ばいなら車両価格だって横ばいじゃなければ厳しいと思う。マツダのように「ウチは高級車ございます」とドンドン値上げしていったら、お客さんがついていけない。

エクスパンダークロス 写真/三菱自動車
エクスパンダークロス 写真/三菱自動車

もし若い世代にクルマを売りたいのなら20年前と同じく、200万円くらいでボリュームのあるクルマを作るべきだと考えます。まずはエクスパンダーやBR-Vのような新興国向けに開発したコストパフォーマンスの高いモデルを日本導入し、200万円以下の価格で売ったらよいと思う。