セントラルラリーに出走するヤリスWRカー、仮ナンバーでした

写真/筆者

来年日本開催となるWRC(世界ラリー選手権)の予行開催的な位置づけのイベントが、愛知県と岐阜県で11月9日と10日に開催される。WRCとなれば世界中から様々なクラスのラリー車が日本にやってくるということで、今回、WRCで最も上級クラスの『WRカー』と、その次の『R5』も走らせることになった。やはりWRカーとR5を実際のコースに限りなく近い状況で走らせておくということは重要なこと。

その際、問題になってくるのが車両の登録。WRCで使われる車両はチームの本拠地がある国のナンバーを取得済。ラリーは閉鎖された競技区間の間を移動するのに公道を走るため、当然ながらどの国でもナンバーが必要。したがって全てのWRカーやR5はナンバー付きである。自国でナンバー付いている車両なら、カルネ(一時的な輸出入のための措置)で走れるのだった。私が海外で自分のクルマを走らせる時もカルネ。

トヨタヤリスWRカー 写真/筆者
トヨタヤリスWRカー 写真/筆者

ところがWRCのプレイベントである今回の『セントラルラリー』で勝田選手が乗っているヤリスWRカーを見たら仮ナンバーが付いていた。あれ? と思ってトヨタの関係者に聞いてみたら「今回も自国ナンバーで走らせる予定だったのですが、持ってきた車両がエストニアの短期登録のため日本と相互協定がありません。国交省や警察、地元の自治体に相談したら仮ナンバーで、という指示になりました」。

調べてみたらこの件、古屋衆院議員(元国家公安委員長。警察の管轄です)や、地元の豊田市の太田市長などとも協議したそうな。WRCが開催される世界14カ国でこういった状況は日本だけ。日本のように相互協定が無い国も特例として認められる。今回は時間なく間に合わなかったけれど、来年までに何とか対応するんだと思う。日本だけ認めないということだと閉鎖性を世界に宣伝するようなもの。

シュコダファビアR5 写真/国沢
シュコダファビアR5 写真/国沢

ちなみに2台出走しているシトロエンとシュコダのR5車両も仮ナンバーだ。R5車両は改造車じゃない。シトロエンとシュコダが生産した登録可能な車両です。日本のナンバーも取得出来ると考えて輸入したけれど、前例無いということで未だ登録出来ない状況だという。こういった車両と自国の規定が合わないケース、競技車両ナンバーを認可している国も多い。普段使えるクルマじゃありませんから。

日本も来年のWRC開催までに対応して欲しいと思います。