千葉県、なぜ停電が続くのか? 現地に行ってみました

写真/筆者

停電が続く千葉県に自動車メーカーは電力を引き出せる電気自動車やPHV、燃料電池車などを現地に送り始めた。なぜこんなに停電が長引いているのか? 無充電で458km走れる大きな容量の電池を積むリーフe+に全く音が出ない電力供給装置と、2000Wのガソリン発電機、予備燃料、ガスコンロ、コーヒーメーカー+コーヒー300杯分と水500cc×35本を搭載し現地に向かう。

鋸南など東京湾側(内房)の情報は多いため、外房の安房鴨川から南房総市を目指す。ちなみに安房鴨川は一部停電しているもののすっかり回復しており、ガソリンスタンドも普通に営業中。駅前のイオンに行くと人が少ない。一方、物資は食糧からブルーシート、電池等々普通に並んでいる。また、タクシー会社も調べてみたが、稼働率は低いとのこと。むしろ風評被害による観光客の減少に悩まされていた。

スーパーなどは通常営業/写真筆者
スーパーなどは通常営業/写真筆者

安房鴨川から南房総市に入り、千倉、野島崎と進み、最初に出会った「酷いですね」は布良。半数以上の家の屋根が飛んでおり、完全崩壊してしまった家屋もある。今まで何度か地震被害にあった地域に行ったけれど、被災率からすれば最も高いかもしれません。しかもボランティアの人達は皆無。がれきの処理などお手伝いは必要だと思う。布良に知り合いがいるなら、ぜひとも助けに行って欲しいです。

避難所になっている場所に行ってみたら燃料電池車が給電援助で来ていた。携帯電話の充電出来ます、と書いてある。集会所は道を挟んだ手前側。停電しているのかと思って集会所に発電機を置いていこうと声を掛けるも電気は点いていた。布良地域、個別の家屋は停電中ながら、半壊や倒壊してない家屋は発電機を購入するなど、対策をすすめている。宅配便は普通に稼働しており、発電機をオーダーすれば翌日届く。

被害の大きい布良/写真筆者
被害の大きい布良/写真筆者

内房の岩井から山の中に入り、同じく詳細に見ていく。電力会社の修理チームに何度も出会う。停電について話を聞いてみたら「人間で言えば動脈や、それに近い主要な血管は修復出来ました。現在、毛細血管に相当する電線の修復をしています。これが極端に言えば山の中だと1世帯ずつのため、100世帯修理しようとしたら1チームあたり1ヶ月近く掛かると思います」。すでに個別対応になっている。

今回の停電、広い地域に渡って全滅じゃ無く、少し離れたら普通に通電している。また、昨今の日本の状況を反映した空き屋が多く、さらに海沿いは別荘も多数。そして空き屋や別荘の損傷が目立つ。そもそも半壊している家屋だと火災が怖くて通電させられないという。こういった状況の中での電気工事のため、時間が掛かるのだろう。いずれにしろ停電している知人が居たら発電機を送ってあげたらいいと思う。