ホンダF1、ベルギーGPで投入したスペック4の実力は?

写真/HONDA

ホンダはベルギーGPでレッドブルのアルボンとトロロッソのクビアトに、絶対的な出力レベルで「スペック3」より13~15馬力パワフルだと言われる「スペック4」を投入した。直近のホンダの成績からすれば大いに期待されたものの、ベルギーGPの状況だけで判断すると「圧倒的な速さを見せたフェラーリのバージョンアップに届かなかった」ということになる。

フェラーリ、フリー走行から予選、レース全てで速かった。メルセデスすら「直線で勝負にならない」と嘆くほど。一方、ホンダのスペック4を搭載したアルボンとクビアトは予選こそフルアタックしなかったものの(予選頑張ってもパワーユニット交換によるペナルティで降格になる)、レース本番でフェラーリに匹敵する速さを感じさせず。客観的に考えても厳しいと思う。

写真/HONDA
写真/HONDA

また、レッドブルとトロロッソは夏休みの間に空力的なモディファイを行っているが、フェルスタッペン(レッドブル)の予選タイムを見るとハミルトン(メルセデス)の0,4秒遅れ。パワー勝負のスパ・フランコルシャンだということを考えれば期待値に届いてるように思う。フェルスタッペンにパワーアップしたスペック4を積めば肉薄出来るタイムになったかもしれない。

ちなみにフェラーリはバージョンアップと共に燃料(シェル)の改良も行ったと思われる。現在ホンダがエクソン・モービルと共同開発している燃料の場合、それだけでパワーバンドが広がるようだ。新燃料の導入は9月29日のロシアを予定しているという。ロシアで新燃料を投入し、十分にセットアップして鈴鹿に乗り込む計画だと予想しておく。

写真/HONDA
写真/HONDA

次戦イタリアGPとその次のシンガポールGPはどうか? フェルスタッペンとガスリーにもスペック4が搭載されるだろう。ベルギーGPの結果を見るとあまり期待出来ないような気もするけれど、現代のパワーユニットはそんな簡単じゃない。絶対的な出力こそ上げられなくたって、トルクバンドやドライバビリティの改善なら可能。市街地サーキットであるシンガポールなど期待出来る。

そうそう。ホンダファンにとってベルギーGPは見応えのある展開だった。エースのフェルスタッペンこそ1周目にコースアウトしてしまったものの、レッドブルのシートを手に入れたアルボンが終盤大いに楽しませてくれた。アルボンと交代して(事実上の降格)トロロッソに移籍したガスリーといえば、やはり見せ場を作れなかったように思う。来期のシートは厳しい?