なぜドイツGPでホンダが優勝と3位になったのか?

トロロッソの本橋正充チーフエンジニア/撮影筆者

土曜日に「雨が降ったらレッドブル有利」と書いたけれど、トロロッソの大暴れぶりは想定外でした。客観的に考えてみたら、現在中段グループ(セカンドチーム)の速さは拮抗している。予選なんか0,3秒の中に7台も入ってます。15馬力くらい上がると言われている夏休み明け投入の『スペック4』でセカンドチームのTOPに出られるくらいのポテンシャルを持っていた。

写真/筆者
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その上でウエットのドイツでは『キャリブレーション』と呼ばれるパワーユニットの調整がバッチリだったようだ。今年バーレーンに行った際、トロロッソを担当している本橋さんに「レースの前にどこまで特性を変えられるんですか?」と聞いてみた。要約すると「基本的な特性はさくらで作り込みます。その上で当日の状況に合わせ、スタート前まで調整します」。

写真/筆者
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難しい路面になったドイツGPのトロロッソ(レッドブルにも共通します)で印象的だったのが、絶対的なパワーというより立ち上がりのスムースさ。濡れている路面でアクセル開けた際、パワー(正確にはトルク)出すとコントロールが難しくなる。ドライバーも意識出来ないレベルでジンワリとトルク出す特性にしておけば(レスポンス悪いという意味と違う)、駆動力掛かります。

写真/Honda
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今のF1はモーターで過渡特性をコントロール可能。もはや常人だと解らないレベルですけど。それがバッチリ決まったということだと考える。もちろんピットインのタイミングやタイヤ選択の妙味も大きかったけれど、基本的に空力の良さとパワーユニットの特性作りが決まっていたクルマに戦闘力ありました。ドライバーも素晴らしく乗れてましたね! 見事なチームワークです!

写真筆者
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優勝したフェルスタッペンは何と5回もタイヤ交換をしている。これを全てノーミス&他のチームより明かに短い時間で行うべく、レース前に毎日何度も練習しているのだった。今や日本人で最もF1に近い熱田カメラマンの「なんだか3戦連続して面白いF1‥‥どうしたんだろう」というフェイスブックでのコメントがツボに入りました。今週はWRCフィンランドです!