今回の大雨、どこの地域でもクルマが水没する可能性を考えて欲しい

このくらいの水没すると基本的に全損(写真:ロイター/アフロ)

大雨による水害はこれからさらに拡大するかもしれない。今まで1度も氾濫したり、水がこなかった場所も安心出来なくなることを考えるべきだと思う。ということでクルマと水について知っておきたい注意など。まず駐車している場所。普段、駐車スペースの標高を気にすることはないだろう。しかし排水が間に合わなくなると、少しでも低いところに流れ込んでくる。

クルマの場合、トラブルの心配をしなくてよいのは、水深でドアの開口部まで。それ以上の水深になると、室内に入り込み電気系などに影響を与え始め、最悪修理も出来なくなってしまう。半地下のガレージなどを使っているなら、大雨の危険性が遠のくまで平坦な場所に移動させたい。また、河原の駐車スペースや、本来なら洪水の時の調整スペースとして作られた広場も危険。

一番良いのはグーグルアースなどで駐車場の標高を調べてみること。グーグルアースを使うと日本全国くまなく駐車スペースの標高が解る。周囲より低いなら、どんな地域でも氾濫の可能性大。普段だと全く解らない様な起伏がクルマの水没に大きく影響してくるから注意して欲しい。これも「今まで問題無かった」ということなど考えず、安全な駐車スペースに移動させるべき。

走行中、深そうな水たまりに遭遇したら、三つのことに注意して頂きたい。一つ目は水深。前述の通り走行可能なのはドアの開口部まで。水たまりの前で一旦停車し、他のクルマが走っていればどのくらいの水深なのか確認すること。ドア開口部より深そうなら、面倒でも迂回をすすめておく。水たまりでエンジンが止まってしまったら、相当の修理代金を覚悟しなければならない。

二つ目は速度。TVなどで派手に水しぶきを上げて水たまりを通過しているシーンを見かけるが、絶対に止めるべき。エンジンルームの中で水が拡散され、洗濯機の中のようになってしまう。水しぶきを上げて走れるラリー車は、しっかり対策を行っている。勢いで通過しようとしてはいけない。最高でも歩くくらいの速度で徐行を。ちなみに歩道の段差まで水が来ていれば危険。

そして深い水たまりとまではいかなくても、走行中、車両の床下に「ゴゴゴ!」と振動を感じるくらい水が跳ねてくる様だと、そろそろタイヤの性能が限界に達する。モーターボートのようにタイヤが浮いてしまい、走行中、全くハンドル効かなくから危険。雨量によっては高速道路だけでなく、一般道でもコントロール不能に。今回の様な大雨はほとんど無いため、十分注意して欲しい。

また、万一水害に遭ってしまった場合、エコノミータイプであっても車両保険によりカバー出来る。基本的に全損と認定されるケースが多い(設定された車両金額が支払われる)。それだけ水害によるダメージは大きいということ。