PM2,5の数値、中国が厳しい石炭対策をした結果大幅に下がる!

ここにきてPM2,5の数値が大幅に好転している。なぜか? 理由は簡単。中国政府の厳命により石炭を燃やせなくなったからだ。実際、12月25日に北京空港を経由したのだけれど、着陸のため降下を開始するや視界の良さに驚く! というか北京空港へのアプローチ、山側から行った場合、天気良くても下界など見えない。どこの上を飛んでいるか解らないまま着陸する。

しかし! 25日は1万1千mの巡航状態から下降を開始した時点で山が見えている。そのまま高度を落として行くも、ずっとハッキリ見えるまま。やがて北京郊外に入るのだけれど、改めて山と市街地の距離の近さに驚いた。さらに3000m時点で右下に自動車用テストコースのバンク見えたり、北京の中心地のビル見えたりと、今までと全く違う景色! スモッグ完璧に無し。

たまたま、かと中国在住の知人に聞いてみたら「違うんですよ。大変なんです聞いてください」。曰く「中央政府が突然石炭を使うな、というお触れを出したんです。御存知の通り中国の場合、党の決定は絶対的。あっという間に石炭の流通ルート無くなり、変わって天然ガスを使えるような突貫工事を行いました。これはもう企業だけでなく民間の暖房を含めた大規模なもの」。

続けて「そしたら驚くほど大気がキレイになりました。北京市内から山を望めることを初めて知った駐在員も少なくありません。でも良かったと思ったのは、一ヶ月ほどでした。天然ガスの供給が追いつかなくなったんです。12月中旬から供給状況に問題出ています。本日時点(25日)では供給停止になってしまっている企業も多数出ており、休業を余儀なくされているケースも」。

どうやら大問題を抱えたままの年越しになっている模様。現時点で党の意思は変わっておらず、生産調整に入る工場が出ている。ロシアからパイプラインで持ってこられる量に限界ある上、中国が国家政策として進めている『一帯一路』戦略で天然ガスの供給増を狙うも、時間かかる。また、ここにきて反旗を翻す国も出てきた。少しばかり厳しい状況になってきたと思う。

日本とモメている東シナ海の海底油田も期待通りの採掘量に達していないようだ。かといって精製したLNG(天然ガスには不純物が含まれている。そいつを精製して運べるようにしたのが液化天然ガス/LNG)を中東や北米から運んできて燃やしたんじゃコスト的に厳しい。もう少し長いスパンで考えれば世界一の埋蔵量があるといわれている自国のシェールガスも採掘出来る?

いずれにしろ日本からすれば中国から飛来するPM2,5の激減は素晴らしいニュースである。特に九州あたりの大気汚染が急速に好転してきた。良い話として受け取って良いと思う。それにしても日本など民主主義国家だと10年掛かるような大気汚染対策をあっという間に行えるという体制には驚く。電気自動車化を強行に推進すれば、これまた驚くほど早い速度で進むのかもしれない。