トヨタ、欧州市場で販売急増。なぜか?

ヨーロッパ市場に於けるトヨタの販売台数が急激に伸びている。日本車全体を見ると、日産もホンダもマツダも普段通りの穏やかな動きしかしていない。トヨタだけ突出して良い数字と言ってよかろう。トヨタのディーラーによれば「ここにきて来客数が増えているし、契約までの時間も短いです」。

ヨーロッパで人気のC-HR
ヨーロッパで人気のC-HR

C-HRという小型SUVも販売増の要因になっていると言われるけれど、欧州で人気のディーゼルエンジン搭載無く商品力は盤石と言えない。他の日本勢が小型SUVを出した時だってこれほど明確な販売増はなかった。前述の通りヨーロッパ全体でトヨタのディーラーを訪れる人が増えているのだった。

なぜか? 皆さんWRCのおかげだと口を揃える。昔から「ヨーロッパでクルマを売るならWRCに出場し良い成績を残せばよい」と言われてきた。実際、1990年台後半から2000年代に掛けて日本車がヨーロッパで販売を伸ばした時も、トヨタやスバル、三菱自動車がWRCで大活躍している。

WRCの活躍が大きい
WRCの活躍が大きい

市販しているクルマと同じ外観のクルマを使い一般道で性能を競うWRCは、特殊な車両を使うレースより消費者に近い。観客数だって1イベント延べ最低で150万人と、15万人程度のF1を圧倒。TV放映も人気。トヨタのカムバックは遅かったくらいだ。出ていないメーカーのアンテナ感度、低い?

ちなみに各メーカー攻めあぐねているドイツ市場など、直近の3月で対前年比37%増。1~3月も対前年比31%増。ルノーの技術力を借り日本勢TOPだった日産を抜いた。ちなみにドイツ・トヨタの1~3月販売台数は2万343台。右肩下がりとなってるドイツ・ホンダの6365台と大きな差になっている。

・欧州市場で一番規模の大きいドイツの販売台数

さらにトヨタがラリーチームの本拠地を置くフィンランドでVWを抜いてトヨタはベストセラーになった。同じく北欧のノルウェーだってVWを抜いてトヨタ1位。4月に入ってもトヨタの追い風が続いているという。トヨタのWRC参戦は始まったばかり。まだまだ伸びる。トヨタの独走が続くようだと、他の日本勢もWRC参戦か?