トランプ政権の自動車貿易不均衡問題、アメリカ製の日本車を売るのが最も簡単?

アラバマ工場で生産しているホンダ・オデッセイ

トランプ政権は米通商代表部のレポート『貿易障壁報告書』で「自動車の認証制度と販売網に大きな障壁がある」と主張している。これらに対する一番簡単と思える対応策が「米国で生産している日本車を日本で販売する」ということだろう。今やアメリカで生産している日本車は数多く、バリエーションも多い。

GMやフォードなどアメリカンブランドのクルマを日本で販売しようとすれば、信頼性やデザイン、それこそ認証制度(アメリカのキーレスエントリーは電波法の関係により日本で認可されないなど、くだらない非関税障壁が多い)に問題あるし、販売店を増やすことだって困難。アメリカ側からすれば貿易障壁である。

テキサス工場のタコマ
テキサス工場のタコマ

けれどアメリカで販売している日本車を左ハンドルのまま日本に持ってくることを政府が容認すれば(現在も法的には問題無いけれど自主規制という非関税障壁がある)、アメリカ価格+輸送費だけで販売出来る。こう書くと「ホンダはアメリカで1750万円のNSXを日本に輸入して2380万円で売ってる!」と思うかもしれない。

これは為替変動で円の販売価格が変化しないよう安全係数を見ているためであり、111円が続けばホンダ大もうけ。だったらドル表示にすればいいだろう。支払いは契約時の円ドルレートを適用することで、アメリカの価格+日本まで輸送費(高く見積もって10万円)に抑えられる。こうなればNSXだって1760万円だ。

アラバマ工場のリッジライン
アラバマ工場のリッジライン

トヨタ・シエナや日産クエスト、ホンダ・オデッセイ(日本仕様と全く違うクルマ)に代表されるミニバンや、トヨタ・タンドラ、日産タイタン、ホンダ・リッジラインなどカッコ良いピックアップトラックなども350万円程度から買えるようになるから、輸入台数だって倍増することこと間違いない。