ホンダF1、メディアを全て敵に回す?

(写真:ロイター/アフロ)

ここにきてホンダに対する厳しい記事が続々と出てきた。ホンダF1のニュースを検索すると、世界中のメディアから叩かれている。「マクラーレンの低迷は全てホンダにある」と書かれ、アロンソの「マクラーレンの問題は一つだけだ。パワーも信頼性も無い」というコメントも辛辣だ。

テスト3日目は「ホンダの代表である長谷川さんが終了後に予定されていた記者会見をキャンセルして突如帰国した」という間違った情報まで流れたほど。この件、記者がマクラーレンのスタッフに「Mr.長谷川は?」と聞いたところ「日本に帰ったんじゃないの?」。長谷川さんの姿も見えず信じたようだ。

昨日、WRCの関係者と話をすることがあったのだけれど、そもそもホンダ本体にモータースポーツの担当者がいないのかと言う。なぜか? F1に限らず、モータースポーツは報道無しに成立しない。誰かが現場に行って取材しているからファンの皆さんは情報を得られ、モータースポーツを楽しめる。

そのことをF1やWRCの主催者だけでなく、チームだって認識しているハズだ。ホンダのやり方は「調子悪ければ取材拒否。勝ったらドンドン取り上げてください」ということになる。あまりに短絡的で、インテリジェンスのカケラもない。どうしたらいいか? ホンダ側が積極的に情報を出すべきだという。

もちろん長谷川さんに精神的&時間的な余裕がない、ということだって考えられる。だったらテストの途中というタイミングでいいから、どんな質問に対しても、現在起きていることを子細に自分の権限でコメント出来るレベルの人を現地に派遣しメディア対応すればよかろう。

ホンダ不評の決定的な理由は事前テストでの低迷では無い。いや、今まで無いようなトラブルであったとしても、レベルの高い技術を使っているのだから起きる可能性だってある。少なくともシャシダイナモではライバルと互角の性能を確認出来ていたハズ。落とし穴にはまったようなもの。

今回の状況はF1の歴史でも珍しい。そいつをキチンと認識出来れば、前述の「しかるべき人」が部下を二人くらい連れて現場に行き、メディアからの質問を一手に受け、詳細な内容あればすぐ調べさせて返事。トラブル起きたら即座に状況の説明。その上でメディアの共感を得られる対応が出来たら素晴らしい。

ということが本当に解っていないのだろうか? いずれにしろ本社サイドからのバックアップが全く無いのか不思議でならない。もしかしたら車体側に出ている問題かもしれないのに全ての責任を背負わされた長谷川さんも辛いだろうし、今のままF1を続けていても、ホンダにとってメリットは全く無いと思う。