ホンダF1のトラブル、原因は想定以上の横Gか?

(写真:ロイター/アフロ)

今シーズンは相当のパフォーマンスを実現していると言われていたホンダF1のパワーユニットながら、バルセロナで行われているシーズン前のテストは3日目もフルアタック出来ていない。割と深刻なトラブルだと伝えられている。ホンダからのプレスリリース無く、全く状況が解らない状況。

現場ではホンダ側の責任者も「原因は分からない」とコメントしているようだ。今や開発段階で行われるシャシダイナモテストで様々な走行モードを試せるため、万全の仕上がりだったハズ。ちなみにシャシダイナモの試験と実車テストの大きな差は一つだけ。「強い横Gを掛けられない」ということ。特に斜め方向の強いGは実現出来ない。

加速中のコーナーで斜め方向に実車と同じ強いGを掛けようとすれば、宇宙ロケットの試験を行うような遠心式のテスト装置が必要。けれどそういった設備は無い。したがって開発段階で強いGを掛けるのは不可能である。特に曲がりながら加減速する時に掛かる斜め方向のGについては経験値で設計するしかないのだった。

もちろんオイルの偏りについちゃ想定済み。したがって普通なら問題ない。そもそもレーシングエンジンってドライサンプだから強制的にオイルを回している。けれど2017年からのシャシ性能は高くなった。想定を超えたGが出てしまっており、そいつが原因だとすれば現場での対応は難しい。

ただ対応は十分可能だろう。もしかすると4日目(3月2日の最終日)に対策部品が届くかもしれない。4日目にTOPから2秒遅れくらいのタイムを出してくれば解決済みだと考えていい。今回間に合わなくても、来週行われる開幕前の最終テストには間違いなく対応出来ると思う。