元なでしこリーグ選手の田村さんが追突したトラックには安全装備付いておらず?

なでしこリーグの選手だった田村奈津枝さんが交通事故で亡くなった。事故の写真を見て気になったのは追突したトラックのリアバンパーである。いくつかの写真を検証したのだけれど、事故時に乗用車のフロント部分が荷台の下に潜り込まないようにする『突入防止装置』の存在を確認出来ない。

突入防止装置の付いていないトラックに追突すると乗用車の窓ガラスの位置が荷台の下になり、乗員を直撃してしまう。突入防止装置の付いているトラックであれば追突してもボンネット潰れて衝撃を吸収。さらにシートベルトとエアバッグで乗員を守ってくれるため、60km/h程度でも死亡に至ることは考えにくい。

ところがトラックの荷台下部が柔らかいフロントガラスに衝突したら、田村さんの乗っていたクルマのように激しく変形してしまう。写真を見る限り、ほとんど生存空間は残っていない。どんなに衝突安全性を追求しても、何の意味も無いということになる。もちろんトラックには突入防止装置の装備が義務づけられており、車検時にチェックされる。

写真/国交省
写真/国交省

それなのに付いていないトラックも街中で見かける。上の写真は国交省が広く注意喚起している違法改造車。こんな小さい突入防止装置ではトラック後部をカバー出来ない。田村さんが追突したトラックは荷台の長いタイプで後輪までの距離も長く一番危険だと言われている。今回の事故も突入防止装置さえ付いていれば助かった可能性大。

繰り返すが、どんなに乗用車の衝突安全性を向上させても、窓ガラスに硬い荷台が飛び込んできたら打つ手は無い。痛ましい事故の再発を防ぐためにも、国交省は厳重な取り締まりを行って欲しいと強く思う。