大排気量車に対する罰則的な高額の自動車税はアメリカ車に対する輸入制限の一つ

日米貿易問題の落としどころは以下の感じか。最大の黒字要因になっているクルマだけれど、ここにきてジワジワ増え始めていた日本からの輸出&メキシコからの輸出をこれ以上増やさないようにする。各社建設中のメキシコ工場について言えばトランプ大統領の二の矢待ちといった状況。

例えばこの秋からアメリカ向けの生産を計画していた寄居工場のホンダ・シビックについては、アメリカ輸出が難しくなったと考えていいだろう。マツダもメキシコ工場で生産してるクルマのアメリカ輸出がどうなるか不透明。新年早々アメリカ重視策を打ち出したトヨタと日産、工場を拡大するスバルは問題なし。

日本側の非関税障壁については一悶着ありそう。中でも皆さんアメリカ車が売れない理由として指摘する自動車税が一番大きい非関税障壁だと思う。排気量の大きいアメリカ車を「贅沢品」と決めつけ、罰則的な高い自動車税としてきた。そもそもアメリカ車を排斥するためのものだから明らかな”障壁”か。

ある程度アメリカのクルマが日本でも売れるような実効策を要求されることだろう。この際、日本側もアメリカ車が売れるよう最大限の協力すべき。ちなみにアメリカ車に対し「大きい」とか「壊れる」とか「左ハンドルしか無い」とモンク言ってる人は、買わなくても良い。直近の数字の倍も売れればアメリカ側を納得させられる。

もっと言えば日本に於けるアメリカ車の販売台数は撤退したフォードを含め2016年で1万5千台程度。2017年は50%増しの数字にすれば先方の面目も立つ。このくらいなら日本での販売価格の適正化や、車種の選択などで十分カバー出来ることだろう。日本の自動車メーカーが一車種ずつ担当したっていい。

全体的な貿易不均衡に関して言えば、アメリカで過剰在庫になりつつある天然ガスを購入することで大きく改善出来る。2015年の数字だとアメリカ向けの自動車輸出は4兆6千億円の黒字。火力発電所用の天然ガスの調達をアメリカに切り替えることで、黒字の大半を帳消しに出来ることだろう。