WRCにトヨタがカムバック! いよいよ初陣だ

2017年のWRCが今週のモンテカルロラリーで開幕する。すでに火曜日からレッキ(下見走行)を開始。今年の話題は何と言っても18年ぶりにトヨタがカムバックすること。ラリーファンの多い欧州では大いに話題を集めており、メディアもページをさいている。果たしてトヨタの実力やいかに?

といってもモンテカルロの予測は難しい。そもそもギャンブルのようなコースである。平地の競技区間に雪など無いが。山を登ると圧雪やアイスバーンなど様々な路面に変わっていく。酷いときはスタートがドライの舗装。山を登るに従って圧雪になり、下りの日陰斜面はアイスバーンなんてことも。

舗装路が長ければドライタイヤ使って雪はガマンして走るし、2~3km雪の区間あればスタッドレス。さらにアイスバーン多いと専用タイヤを選ぶ。けれどアイス用タイヤでドライ路面を攻めたら大幅に性能が悪化し、肝心の下り坂のアイスバーンでグリップ性能落ちてしまう。タイヤ選びはギャンブルだ。

もちろん競技始まる前に先行車を出して路面のチェックなど行うけれど、これまた時差があり刻々と状況変わっていくときなど役に立たない。カジノの本場であるモンテカルロだけに、どうなるのか全く解らない。ということで強いチームだって簡単に勝てないところが面白いと思う。

さらに! 今年の場合、速いチームが読みにくい。最も強かったVWは撤退したためいなくなり、しかも今年から大幅にレギュレーション変わり、どこが速いのか予測しにくい。それだけでなくドライバーもシャッフルされた。チャンピオンをとれる速いドライバー3人が全く違うチームとなっている。

昨年までのチャンピオンであるセバスチャン・オジェ(仏)は昨年最も戦闘力低かったフォードに移籍。オジェに次ぐ実力持つヤリ・マティ・ラトバラ(フィンランド)が、速さ未知数のトヨタに。シトロエンと現代自動車は昨年の体制を引き継ぐため安定しているものの、モンテカルロなので予測しにくい。

気になるトヨタといえば、昨年10月あたりから急速に完成度を高めており、12月のラトバラ加入から何と15日近くテストを行っている。西洋人がクリスマス休暇に仕事するなんて考えられないこと。それだけ一生懸命になのだろう。こうなった時のチームって侮れない。

ということで誰が勝つのか全く予想できない状況。そればかりか、競技始まるまでチームのポテンシャルすら解らない。こんな年は記憶にないほど。当然ながら猛烈にワクワクする。WRCはそんな甘くないけれど、トヨタがいきなり表彰台に上る可能性だってゼロではないのだった。

トヨタに「SS1でエンジン壊れたり、速さで下のクラスに負けるなんてことはありませんか?」と聞いたら「勝てるとは思っていませんが、恥ずかしくないような走りは見せられると思います。実際のところ、私たちも予想できないんです」。いやいや今年は面白い! 経過は随時レポートしたい。