MAKIDAIさんの事故の詳報。考えられるのは窓ガラスの曇り?

大手メディアで報道されていたMAKIDAIさんの事故は、皆さん国道5号線の状況に終始している。ミラーバーンでの制動試験の状況や、ホワイトアウトで発生した事故の車載動画など紹介し「圧雪アイスバーンで滑りやすかった」とか「ホワイトアウトの怖さ」等々。けれど今回発生した事故と全く関係無い事案ばかり。事故防止策になるような報道はありません。

ということで事故の状況を。当時の天候は真っ暗なので晴れか曇りか不明ながら、数時間前に雪は上がっており視界の良い状況だったとのこと。これでホワイトアウト説は完全に無し。コンビニ出口の路面状況は、特に磨かれたミラーバーン状態でもなく、むしろデコボコ。滑りやすいかどうか聞かれたら、平均的な圧雪である。繰り返すがミラーバーンではなかった。

事故を起こした1BOXカーは函館方面から北上し、右側にあるコンビニに右折して入っている。国道5号線に深いワダチあったり、ミラーバーンなら、そもそもこの右折が困難だったと思う。経験のある人なら御存知の通り、ワダチから抜け出すのはそれなりの運転技術が必要。事故後の写真を見ても5号線は北海道ならごく普通の、どこにでもある雪道だった。

事故はコンビニの出口を右折して北上しようとした際、右側から来たトラックとボディ後半が接触している。つまり1BOXカーの前半分はトラックの車線をまたいでいたということになる。こういった状況で発生する事故の原因はなんだろう? 二つ考えられる。まず「トラックが看板や立木などの死角に入っていた」。車線を走ってくる車両を認識出来なかった、ということ。

ただ事故発生時間は深夜。トラックだってヘッドライトを点けている。少し注意するだけで接近してくる車両は確認出来ることだろう。やはり考えにくい。改めて当該コンビニの写真をチェックしたら、出口付近の右側に電光看板が置いてある。仮に窓ガラスなど曇っていたなら、電光看板とトラックのヘッドライトが溶け込むことは考えられます。

加えて当時7人乗っており、買い物中にエンジンを掛けていたら、おそらく窓ガラスは中から曇っていただろう。こういったケースで発生する冬場の事故は案外多い。事故防止を啓蒙するなら「窓ガラスの曇りを取ることの推奨」。そんなことか、と思うだろうけれど、安全運転に最も影響を与えるのは視界である。

こういった事故、技術で防止出来るだろうか? 現在実用化されている自動運転の技術だと、そもそも安全の確認が出来ないため走り出せないだろう。自動ブレーキに代表される運転サポートだってこういった時に使えるセンサー類は研究段階。やはりドライバーの技量や経験に頼らなくてはならない。

ちなみにTVメディアは5号線の状況に焦点を当てている。今回のケースだと優先道路だからして、雪が無くたって横から飛び出されたら危険。いや、雪の無い時期であれば、70~90km/hで流れている道路のため、死亡事故になった可能性も大きい。トラックの走行速度が低かったため助かったと考えていいだろう。