ヘルシンキから速報! トヨタWRCの参戦体制ついに発表!

2017年からWRCにカムバックするトヨタが開幕一ヶ月前というタイミングで参戦体制を発表した。一番のサプライズは今シーズまでVWのドライバーだったヤリ・マティ・ラトバラ選手を獲得したことだろう。これまでトヨタはユホ・ハンニネン選手一人しか契約できていなかった。

WRCにワークスチームで参戦しようとすれば二人のドライバーが必要なのだけれど、参戦準備で手間取ったトヨタは勝てるドライバーを準備できないでいた。WRCは参戦1年目から表彰台を狙える簡単なカテゴリーではないとはいえ、やはり華のある&勝てるドライバーが一人欲しいところ。

画像

そもそも速いドライバーに運転して貰わなければ、クルマの実力だって解らない。ラトバラがタイムを出せない場合、車両に改良の必要あるし、逆に良いクルマに仕上がってきたらチキンと結果を出せる。ハンニネンだけでは1シーズンまるまる開発期間だと割り切らなければなかった。

トヨタだって悩んでいたことだろう。そんな中、突如VWがWRC撤退を発表! 驚いたことに優勝を狙えるTOPクラスのドライバー3人も自由契約になるという前代未聞の事態に。ただし3人とも2017年のギャランティはVWがペナルティとして出すことになっている。乗る乗らないは自由。

戦闘力の低いラリーカーに乗って戦うなら1シーズン休むという選択もあったことだろう。ラトバラ選手はトヨタの可能性に掛けたということである。ちなみにチャンピオンシップを連覇しているセバスチャン・オジェ選手も開発中のトヨタWRカーに試乗したが、トヨタのドライバーリストに載っていなかった。

ラトバラ選手を紹介しておきたい。VWに於ける戦績は、リタイヤの多さとオジェ選手の圧倒的な強さによって目立たなかったが、歯車がかみ合った時の速さでは全く負けておらず。調子良いときのラトバラ選手の走りときたら、ラリー関係者ですら「考えられない!」とウナるほど速い。

今シーズン、オジェがWRカーに乗らなければWRC界でNo1のドライバーである。ちなみに今シーズンの後半戦からトヨタは3台目のWRカーを走らせる可能性高いが、ドライバーを発表していない。ここにVWのNo3だったアンドレアス・ミケルセンなど入ってくれば最高の体制といってよかろう。

展示されていた参戦車両はヤリスWRカーの最終スペックである。側面衝突対応の緩衝材など使っているため、ボディ側面の形状などが新しい。車体はフィンランドのユバスキラにあるTMR(トミ・マキネン・レーシング)で開発。エンジンをドイツのTMGが担当する。開発の進展状況はどうか?

前述の通り準備不足や遅れなどがウワサされていたが、明日、フランスのトゥールーズ近郊でメディア公開の走行テストを行うという。聞くところによればエンジンは予想以上に順調な仕上がりを見せているらしい。車体は最新の情報が不明なので明日新しいスペックを走らせれば、ある程度解ると思う。

ということで明日は厳寒のフィンランドからフランスに飛んでテスト走行を取材してみたい。