高齢者に目立つ当て逃げ事故。自衛手段は?

高齢者に多い事故は痛ましい人身事故だけでない。あまり報じられていないものの、当て逃げ事故が目立っているようだ。ショッピングセンターの駐車場などで他のクルマに接触しても、全く動じること無く走り去ってしまう傾向。実際、ここにきて当て逃げされたという話をよく聞くようになってきた。私自身も直近で2度ほど当て逃げに遭っているほど。

不思議なことに高齢になると、物損事故を軽視するようになっていく。私の業界でも数年前から「試乗用に貸した広報車が明らかに何かと接触した形跡があった。本人に聞くと覚えていないというので困りました。もし相手が車両だったら当て逃げですから」という話が出ている。

一人や二人で無く、大先輩世代の名前が出てくるので「これは深刻ですね」と理解した。その他、私自身、曲がり角で標識にあたり曲げてしまいながら、走り去ったクルマなど目撃している。昨日もフェイスブックで他のクルマに当たったのにそのまま走っていった高齢者の目撃情報が寄せられた。

ここまで読んで「なぜ高齢者なのか?」と思うかもしれない。おそらくどの世代にも「ぶつかったのに逃げる」という人たちが一定の割合でいることだろう。この行為、普通であれば「ぶつかったことが悪いことだと知って逃げる」という犯罪者である。けれど高齢者に共通するのは意識をしていない点。

あまり大きな問題だと認識しないため、そのまま走りさってしまう。「何かヒントになれば」と教習所の高齢者教習を見に行ったら、高い縁石に乗り上げたり、上から垂れ下がっているすだれ状の障害物にぶつかっているのにそのまま走ろうとする傾向。教官から指摘されても本人は意識していないようだ。

現時点で警察や保険会社からの統計は出てこないため、あくまでこの業界を35年間見てきた「勘」のようなもの。当て逃げで泣き寝入りしないための対応策は、駐車中でも稼働するドライブレコーダーを導入することだ。撮影角度の大きいドライブレコーダーを前方に向けてセットし、後ろから駐車しておけば撮影できる。

高齢者もハンドルを握る、という家庭はドライブレコーダーを付けておくことをすすめておく。何かあった時もドライブレコーダーで確認できる。突如「弁償しろ!」押し込まれることもなくなるだろう。それ以外のトラブル時にも証拠を残せる。